「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
時は平安。春の気配が近づきつつも、まだ雪が降る日のこと。後朝の文を交わして、夜が明けやらぬ牛車の中。「あ、ふぅ~~」大きく欠伸と伸びをし、その拍子にずれ…
綾女の成長は早い。屋敷に連れてきた時には、やっと首が座る赤ん坊だったが、桜が散る頃にはものすごい勢いではいはいをしている。左近が帰宅すると真っ先に迎えに行く…
季節は移り、綾女も成長する。秋にはしっかりと歩けるようになり、言葉も増える。「しゃこん」初めて呼ばれたとき、左近は思わず抱きしめてしまった。「しゃこん、…
「今月は当宿が多くなる。お前に寂しい思いをさせるな」人形遊びをしていた綾女が、左近を振り向く。「とのい?」「ああ。御所に泊まるお役目だ」そろそろ10歳頃…
綾女と出会う前、左近はほとんど毎晩あちこちの姫君のもとを渡り歩いていた。その整った顔立ち、甘い声、逞しい体、話術の巧みさに姫たちは虜になった。それが綾女と出…
朝晩がすっかり涼しくなった秋の夜。左近は久しぶりに綾女と顔を合わせた。御所への御用伺いが立て続けにあり、3ヶ月ぶりにゆっくりと綾女に会うことができた。「な…
明け方、左近は目を覚ました。傍らには愛おしい綾女が静かに眠っている。赤ん坊の頃から慈しんで育て上げてきた。そういえば、御所でも似たような物語が女房たちの間で…
それから3日間、綾女は左近とともに夜を過ごした。そして明け方。コト・・。物音で綾女は目を覚ました。体には左近の腕が巻きついている。きちんと夜着を着て共寝し…
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