「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
運命は奇なり。冬の荒波が似合う日本海。石川に左近は生まれた。名前もあの時と同じようにそのまま付けられた。幼い頃から怜悧で合理的な、子供らしくない子供。左…
作業当日。左近はボードを片手に作業の割り振りをしていた。「龍馬、これでいこうと思うんだが」「ああ、いいんじゃねーの?お前に任せてあれば大丈夫だろ」龍馬は…
左近は佳代に近寄り、サングラスを外して持っている物を見た。茶碗のかけらのようなもの。佳代はどきどきして左近の横顔を見つめた。「茶器だな」左近は佳代を見た…
龍馬と左近が現場に行くと、綾女と佳代が遠目で刀を見ていた。「あ」佳代が目ざとく左近を見つける。「あの刀、変な音を出しています」綾女と佳代はぎゅっと手をつ…
「佳代、気分はどう?」「すごく怖いもの見ちゃったって感じ。綾女は平気なの?」布団で佳代は横になっていた。「何かワクワクするんだよね。発掘って面白いよ」「…
龍馬と左近。「龍馬。俺は前世の記憶が蘇った」「本当か?」「すべてな。特に驚きもしなかったが」「お前らしいな」左近は経緯を話した。「綾女のこと、好きな…
翌日、担当する場所が変わり、佳代は龍馬と一緒だった。仲よさげに半分佳代が強引に楽しく話していた。「そういえば、頑張るって言っていたもんなぁ」綾女にはその積…
綾女はどこをどう走ったのかわからなかった。気づくと真っ暗な山中にいた。昨日より夜目が利くようになった綾女には、そこが刀を発見した場所であることがわかった。…
宿舎に戻った綾女は、龍馬に会った。「お、綾女、左近。さっきは悪かった。いらんことを言ってしまって」「そんな謝らないでください」「龍馬、もういいんだ。雨降っ…
朝、綾女の寝起きは最悪だった。「あー、だるい。喉も痛い。風邪引いたかな。わ、汗でびっしょり」綾女はシャワーを浴びに浴室に行った。誰かがもうひとつのシャワール…
家に帰ると、父親が綾女をやさしく出迎えた。近くに住んでいる叔母の佳代も来ていた。「左近の父です。これは私の妹の佳代」「こんばんは、佳代です。左近から話を聞い…
ふと目をあげると夕焼けがきれいだった。綾女はベランダのサッシを開け、サンダルを履いて外に出た。「おいで、夕焼けがきれいよ」綾女に似た女の子が声に誘われ、歩…
家の窓から、安土の桜が見える。ここ数日暖かい日が続いたためか、遠目からもうっすらピンク色に染まって開花し始めていることが見てわかる。桜の時期といえど、朝晩の…
カラランッグラスの中の氷が音を立てた。「アイスコーヒー、もう1杯飲む?」食器を下げながら綾女が声をかける。「ああ、もらえるか」世間は今日…
梅雨の走りか、雨が多くなってきた。「左近、おはよう。うふふ」シャワーを浴びた俺に綾女が近寄ってきた。棒を見せる。「あ、これは」妊娠検査薬。しっか…
2時間の時が過ぎ、二人は白川郷を出た。綾女は格段に色気が増していたが、少しよたよたしていた。まわりの男どもが綾女を見る。「ねぇ、私の歩き方って変?見られ…
綾女は左近の手が好き。ひとまわり大きく、綾女の手をすっぽり包み込む。少し乾いた暖かい手。その手に引きこまれると、左近の体が綾女を包み込む。ホッとして安心できる場…
今朝は久しぶりの晴天。梅雨の晴れ間という奴だ。あの時と同じ季節。綾女が俺のもとを去ってから幾年たっただろうか。6月はジューンブライドとかで結婚式が立て続け…
別室で佳代は綾女の身体を見て息を呑んだ。打撲痕が数ヶ所もある。いずれも服に隠れて見えないところにあった。治りかけのものもあれば、つい最近ついたと思われるものま…
「ただいま」左近が帰ってきた。梓の顔が嬉しそうに輝き、玄関へ走っていく。「パパー!」「梓、ただいま。しばらく会わない間にちょっと重くなったな」左近は片腕…
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