- ずっとそばにいたい
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ずっとそばにいたい1
憧れの人。けして結ばれない、結ばれてはいけない人。けれどそれゆえに恋心は募る。左近は幼い頃、姉とともに日向の里に置き去りにされた子だった。左近はまだ乳飲…
「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
憧れの人。けして結ばれない、結ばれてはいけない人。けれどそれゆえに恋心は募る。左近は幼い頃、姉とともに日向の里に置き去りにされた子だった。左近はまだ乳飲…
姉とはこのようなやさしい人だったのだろうか。鍛錬で疲れて帰ると、春香はいつもやさしく出迎えてくれた。「おかえり。お腹がすいたでしょう」「汗かいたでしょう、…
青年になった左近。背が高く容姿端麗、剣の腕も里で一、二を争うほどになった。それほどの左近を里の娘たちは放ってはおかない。「左近様ー」毎日黄色い声が飛び交う。…
「左近?どうした」ぼんやりと考え事をしている左近を珍しく思ってか、綾女が声をかけてきた。「あ?ああ・・」綾女は左近をじっと見つめた。時々左近は綾女を見てい…
「綾女、ここにいたのか」左近が湯の中に入ってきた。綾女は身を起こし、左近から逃げるように湯から上がろうとした。「待て」綾女の手首を左近がつかんだ。「離せ…
気づかれていた。左近は答えることができなかった。綾女の顔が悲しそうにゆがんだ。「そのとおりなんだな」綾女の頬を涙が伝った。「私は・・綾女というひとりの人…
「左近か」答えはなく、すっと左近が入ってきた。いつもの自信過剰な態度はなく、うなだれているようにも見える。「どがいしたがじゃ」「おぬしと酒でも飲もうかと…
左近は部屋の外で綾女の気配を感じた。「いるのか?」真っ暗な部屋に月明かりが射し込んでいる。かすかに衣擦れの音がした。「綾女、すまなかった」そっと抱く。忍…