「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
明治維新があってから40年余り。袴姿の女学生が大きな洋館に入っていく。「ただいま戻りました」待ちかねていたように、年配の女性が駆けつけ、何ごとか言いつける…
着替えた綾女が食堂まで行くと、義父と義母が席に座り、その横に青年が座っていた。「おはようございます」綾女が挨拶をすると、席に座るように勧められた。「綾女さ…
その一件があってから、ふたりの間に感情が芽生え始めた。一通りの家事はこなせるのだが、料理だけはあまり得意ではなかった綾女。それでも綾女は義母に左近の好物を習い…
左近が発つ前夜。春近しとはいえ、まだ庭の梅はほころびだしたばかりだ。あの一件以来、久しぶりに綾女の部屋に来た左近は、綾女と話をしていた。「明日、発つのね」…
4月。桜の固い蕾も、やっと膨らんできた。女学校を卒業した綾女はそのまま左近の帰りを待っていた。「綾女さん、左近から手紙が届きましたよ」義母が綾女に手渡し…
時は移り、新緑が眩しい季節になった。しかし家の中は明るさを失い、沈んだ雰囲気に包まれたままだった。義母はすっかり元気をなくし、ため息ばかりついている。義父は気…
すでに卒業し、学生でなくなっていた綾女は家事をしながら左近の帰りを待っていた。その年も終わりを迎える頃、明治天皇が崩御し、元号が大正に変わった。翌年、春。…
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