「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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筆1

「いい天気だなぁ」窓からは安土山が見える。少し前まで花見の客でにぎわっていたが、今は静かなものだ。「先生、早く書いてください」最愛の女性が怒った顔を…

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筆2

他の編集を終えてやっと綾女が戻ったのは、もう夜中だった。「ただいまぁ」左近の部屋から明かりが消えていた。寝室を覗くと、広いベッドに左近がひとり、寂しそう…

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筆3

綾女の運転で、綾女の会社に向かう。「森編集長、原稿が上がりました」「おう、綾女。早いな。ちょうどいいところに来てくれてよかったよ。この企画、今日中に書き…

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筆4

明け方。やっと綾女は左近から解放された。久しぶりだったせいか、愛されることがこんなに気持ちのいいものだと知った。身体の隅々まで愛された綾女は艶やかで、いっそ…

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筆5

帰りに買い物をし、綾女は帰宅した。「ただいまー」「お、早いな。どうしたんだ」「いつも遅いから、たまにはこういうのもいいでしょ」左近は綾女をきゅっ…

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筆6

くつろいだ雰囲気の中、綾女はひとりでゆったりと音楽を聴いていた。左近は夕食後すぐに自分の部屋にこもり、仕事をしている。「私がいるときは仕事をしないのに、珍し…

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筆7

梅雨が明けると夏の陽射しが眩しくなる。安土も例外なく暑く、綾女は髪をうっとうしく思っていた。左近の好みで腰近くまで伸ばしていたが、今年は猛暑。思い切って…

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筆8

翌日、綾女は第2部を入稿した。「左近は締め切りをきっちり守るんだな」蘭丸が感心したように言った。「今度は来月末だな。それまで書けるのか?」「大丈…

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筆9

翌朝。腰のだるさに手をやりながら、綾女は左近の前にいた。左近は平然としており、いくらかすっきりした表情でさえある。「綾女。第3部の催促か?」「そ…

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筆10

1ヶ月後。第3部の最終回原稿に目を通した綾女は左近を見つめた。「左近、これ・・」「ああ。そういう結末にした」「でもこれじゃ読者が納得しないんじゃ…

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筆11

大晦日。綾女は台所で年越しそばを作っていた。お風呂場そうじを終えた左近が台所に入って熱燗をつけはじめた。「そうじ、ありがとう。もうおそばできるわよ」…

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