「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. HIT記念
  2. 30 view

妖刀絵巻6

朝晩がすっかり涼しくなった秋の夜。
左近は久しぶりに綾女と顔を合わせた。
御所への御用伺いが立て続けにあり、3ヶ月ぶりにゆっくりと綾女に会うことができた。
「なんと・・」
左近は綾女の成長ぶりに目を奪われた。
幼いとばかり思っていたが、たおやかさ、あでやかさ、優しさを持ち合わせた女性に成長している。
「左近?」
あまりにもじっと見つめるため、いぶかしんで綾女が声をかけたほどである。
「なんて美しくなったんだ・・・」
左近は手を差し伸べ、綾女の顔に触れた。その表情は愛おしさに溢れていた。そんな左近の顔を見たことがなかった綾女は、わずかに怯える。
衣擦れの音とともに、綾女は左近の腕に抱かれていた。左近の大きな手が、何度も綾女の髪を撫でる。
「ずっと・・・そなたを恋い慕っていた。俺とともに生きてくれないか」
「でも、私は・・」
左近の腕にいっそう力がこもる。
「成長が早いことなど、何の問題もない。俺には綾女しかいない」
「さこ・・」
綾女の言葉は左近の唇に吸い取られた。ゆっくりと綾女の唇を味わった左近は、いったん顔を離し、綾女を正面から見つめた。
初めての出来事に、綾女はどうしていいかわからず、不安と怯えが入り混じった表情を浮かべていた。
左近はもう一度軽く口づけると、綾女を抱き上げ、寝具に横たえる。
「今宵から、綾女は俺の妻だ。よいな」
綾女はゆっくり頷いた。

HIT記念の最近記事

  1. 大奥6

  2. 大奥5

  3. 大奥4

  4. 大奥3

  5. 大奥2

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


カテゴリー
アーカイブ