「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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織姫13

朝から睦みあった2人。しばしうとうとしてしまい、気づけば10時に。
「やだ、もうこんな時間。左近起きて。今日はお買い物に行かなきゃ」
「ああ、そうだ、つい寝てしまった。ずいぶん気持ちよかったからな」
甘い低音で綾女に囁くと綾女は軽くにらんだ。
「明日には帰るのよ。今日しかないのよ」

道を歩いていると、体験工房の文字が目に留まった。
「琉球ガラス体験ですって。コップやフォトフレームが作れるみたい」
「やってみようか」
というわけで、2人はまずコップ作りにチャレンジしてみた。
鉄のパイプをストローのように口に当て、息を吹き込んでいく。
「ご主人、もうちょっと息を抑え目にして」
そばで綾女がくすくす笑っている。
「コップのつもりが花瓶になっちゃうわよ」
次は綾女の番。左近の様子を見ていたためか、上手に息を吹き込めた。
グラスの色は左近が青、綾女は紫。
次にフォトフレームを作っていく。
色のついたガラスの破片を専用のカッターで切り、形を組み立てていく。最後に軽く熱するとガラスが溶けて絵柄になる。
縦でも横でも飾れるように、飾りはシンプルにした。綾女は桜をモチーフにし、左近は海をモチーフにした。
体験が済むとすでに夕方。慌ててショッピングモールに行く。
「お土産は何がいいかしら。職場は人数いるからお菓子がいいわねぇ。友達には何にしようかなぁ」
言いながら綾女はあちこち覗いて回る。左近は黙って荷物持ち。
「左近、疲れるから座って待っていてもいいのよ」
「いや、荷物が多くなるから一緒にいるよ」
優しい言葉で返しているが、本音は綾女に声をかけたり熱い視線を送る男たちを威嚇するためだった。お揃いの結婚指輪があっても綾女は熱い視線を浴びてしまう。人当たりがよくニコニコと綾女が話しかけるからだ、と左近は心の中で舌打ちをした。
「ねぇ、お夕飯どうする?荷物が多いから何か買ってお部屋で食べる?それとも荷物を置いてからホテルのレストランに行く?」
「買って部屋で食べる」
左近は即答した。これ以上綾女を他の男の目にさらしたくない。
「そっか、ゴメンねいっぱい持たせちゃって。疲れたよねぇ」
左近が勝手に威嚇しているだけなのに綾女は左近をいたわった。
朝・昼ともに食べていないので夕食は少し多めに買ってしまった。
「大丈夫か、こんなに買って。また苦しくなるぞ」
「大丈夫よ、食べられるわ。今ならお皿まで食べちゃう」
荷物をいっぱい抱えて2人は部屋に戻った。

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