旅行から帰ってきた2人。
はたから見ても遠くから見てもイチャイチャラブラブである。
(特に左近の方が。)
綾女は以前と変わらず黙々と仕事をこなしている。
ただ、ドレスを身にまとう喜びを知ったため、自然と刺繍をする針にも思いがこもる。
幸せになってね、いい家庭を作ってね、と。
肩こりは相変わらずだが、あまり桔梗のところに顔を出さなくても大丈夫になっている。
「綾女さん、最近マッサージに来ないからどうしたかと思っていたのよ」
「桔梗さん。左近のマッサージがとても上達して、毎晩揉んでくれるんです。だから前と比べたらうんと楽になったんですよ」
「よかったわ。ずいぶん顔色もよくなっているから、肩だけじゃなくて全身の循環がいいのね。ふふふ、ごちそうさま~」
綾女、珍しく即座に反応して顔が真っ赤になってしまった。
左近は仕事の仕方を変えてしまった。
残業しなくなった。
その代わり残業しなくても今までと同じ仕事がこなせるように、チームを作って分担と連携で仕事を進められるようにした。この働き方はだんだん広がっていき、会社の組織改革にもつながっている。
出張は避けられないが、それでもなるべく行かなくても済むよう、行っても日帰りで済むように組み込んで、コストを削減できている。
すべては綾女とできるだけ長く一緒にいたいため。
帰宅するとすぐに手洗いうがいをして綾女にキス。
お風呂は一緒に入り、一緒に食事をし、一緒に眠る。朝も出かける間際までしつこいくらいキスをしている。
「俺のほうが仕事の拘束時間が長いんだよ。7:30に家を出て19時に帰宅するまで、いくら一緒の会社でも綾女の顔が1回も見られないときが多いんだぜ?綾女は俺がいるときは一緒にいたいからって、ひとりのときになるべく家事をしてくれているんだ。あの手際のいいこと。だから一緒にいるときは充実している」
「ああ、アレは毎晩だ。もう可愛くって仕方ないからたっぷり愛しちゃうな。休み前にはこっそりお酒を仕込んで、色っぽくなった綾女と・・へへ、何言わせるんだよ」
左近にうっかり生活のことを聞いてしまった部下が、ノンストップでお惚気を聞かされたと疲れていた。
おしまい♪
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