6月14日土曜日
綾女は桔梗に呼び出されて全身エステを受けていた。
「何で今日は無料でいいの?」
「だっていつも使ってくれているから、感謝感謝のサービスよ。あら、あまり凝っていないわね」
「うん、左近が揉んでくれるようになったの。あれほど下手だったのに自分で勉強したみたい」
「あらま、お熱いこと。ごちそうさま~」
フェイシャルエステだけでなく爪も丁寧に塗られた。
「あら、これまでサービスなの?お米とげないよ」
「今日は一日家事はお休みして、お姫様になってください」
「???」
「あ、そうそう、明日は10時にまたここに来てくださいね」
「2日続けて?」
「そうで~す」
帰宅後、左近が何も言われないのにいそいそと家事をしている。普段から協力的ではあるけれど、少し不自然なくらいだった。
「左近、それくらい私がやるよ。昨日遅くに帰ってきたんだから少し休まないと」
「ああ、おかえり。もう終わるから。それと、旅行はここに行くことにしたぞ。明日の夕方に着くように手配した」
雑誌を指差した。
綾女が行きたいと言っていた、沖縄の雑誌。
綾女は嬉しくて左近に抱きついた。
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