午前0時。
「ミ・・」
ソファで寝ていたネコが苦しそうに声を出し、小さく震えた。姿が見る見る変わり、大人の女性が横たわる。
「ん・・私・・」
長い黒髪がサラサラと肩を滑っていく。体を起こすと腕の痛みを覚え、手を当てる。
「いたた・・・」
それは綾女だった。近くにあったバスタオルで肌を隠し、眠っている左近の近くに行く。
「やっぱり気づいてくれたのね・・」
潤んだ瞳で左近を見つめ、その柔らかい唇を左近のそれと重ねる。左近の腕が動き、綾女を抱きすくめた。
「やはり、綾女だったんだな」
肌を隠していたバスタオルを剥ぎ取り、ベッドの上に縫いとめる。ふたりの視線が熱く絡まる。
「どうしてわかったの・・?」
「瞳、毛並み、体だ」
左近はくすっと笑う。
「それに、信号待ちするネコなんていないからな」
綾女もくすりと笑う。
「どこにいても、お前を見つけ出すさ・・」
綾女の胸に顔を埋め、左近は愛しはじめた。
翌朝。
腰を押さえた綾女と晴れ晴れとした顔の左近がお店に現れた。
「あら、綾女さんおはよう」
「おはよ・・」
「左近さんもご機嫌ね」
その言葉に綾女は火が出るほど真っ赤になった。
そんな綾女を見て、佳代はにっこりと微笑む。また絆が深まったふたりだった。
- 時を超えた絆
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こんばんは
睡眠不足続きのところに、新しいお話が読めてココロの栄養になりました。
左近様、ケンカ×3回、言ってましたね♪
ケンカを3回
はい、運命をケンカに読み替えてください(^m^)
また読みに来てくださいね。