「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 時を超えた絆
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新婚4

翌日。
やや遅めに綾女が佳代の店に現れた。
「おはよう・・」
カウンターに座るなり、綾女はこてんと寝てしまった。うなじに見えるのは、ふたつみっつの紅い華。
「あらあら、よっぽど左近さんは嬉しかったみたいね」
少し遅れて左近もやってきた。こちらは綾女とは違い、元気いっぱい。
「綾女、やっぱりここにいたのか。ん?寝ているのか?」
寝息で左近に答えている綾女。
「左近さん、いくら嬉しいからって」
は?と左近が佳代を見た。
「いや、俺は・・・。こいつ、連日テンションあがりっぱなしで疲れていて、式が終わって車に乗ったら寝てしまったんだ」
「え、じゃあ、これは?」
うなじのしるしを指差す。
「これだけだ。他には何もない。まぁ、俺も疲れていたから」
左近はいくらかムスッとしていた。にわかモデルに祭り上げられたここひと月、肌に痕がつくからとお互いに自制していた。自制する間もなく、睡魔がずいぶん勝っていた気がする。モデルだけではなく、普段の仕事もこなしていたのだから、疲れるのは当たり前だった。
「本当に、夢の中の式だったみたい。とても綺麗だったわ。私、ビデオに撮っちゃったもの」
「え?持ち込み禁止だっただろう?」
「知らなかった?テレビ放映されていたのよ。初めから終わりまで」
「蘭丸・・・。ただじゃ起きないやつだな・・」
言いながらも、左近はそっと綾女の肩を抱いた。その指には、綾女とお揃いの結婚指輪がきらりと光っていた。

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