6月16日月曜日。
いつもなら出勤だが、今週は2人とも慶弔休暇をとっています。
いつもの時間に目を覚ます綾女。左近の腕の中にいるのもいつもと同じ。
けれど、今朝はいつもと違う幸せな気分。
「夕べたくさん幸せなことをしたからかな・・・」
「今夜もするからな」
左近がいつの間にか起きて綾女を見つめている。綾女は恥ずかしそうにうなずいた。
「わかったわ。ア・ナ・タv」
左近の目つきが変わる。いきなり綾女を押し倒した。
「何?どうしたの?」
「まったくお前はー・・・どうしてそんなに俺を欲しがる?」
「ええ?なに?」
綾女は目を真ん丸くして左近を見ている。左近はため息をついた。
「まぁ、ツケは今夜までとっておく。覚悟しておけよ」
シャワーを浴びながら綾女は考える。何か変なことを言ったかな?
左近もシャワーを浴びながらため息をつく。無意識で男を暴発させる綾女、俺がやっぱり守ってやらねばならない。今夜は体でジックリ・・いやいやしっかりと言い聞かせないとダメだ。
「ねー、左近」
「なんだ」
「これってちょっと大胆じゃないの?」
プライベートビーチで2人だけの海デート。左近が追加した例の水着だ。
「そんなことはない、似合っているぞ」
力強く肯定すると、素直な綾女はすんなりと受け入れた。プライベートビーチでなければ絶っっっっっ対に着させない水着。両サイドは9割オープン。胸元から背中へ伸びる紐と腰を止めるリボンが形ばかりついているだけ。背中はほぼ全開、腰のきわどいところまで大きくえぐれている。首の後ろに紐がついている。前面は2本の帯状になっており、ふたつの胸の中央部を隠すだけ。当然ずれそうだしこぼれそうだし、左近の目の保養にしかならない。そして、色は白。
対する左近はきりりと締め上げたフ△ド△のような水着。色は白。共通して言えることは、白で必要最低限の面積しかないこと。日焼けしてしまうと相当恥ずかしい・・・///だろう。だから念入りに日焼け止めを塗っている。
綾女が左近を海へ誘う。一般的にカップルが水辺で水を掛け合うように水をかける。
「水が気持ちいいわねー」
そのまま水辺で追いかけっこ。左近を綾女が追いかける。あまりうまく走れずキャーキャー笑っている。試しに左近が急に止まると綾女がぶつかってきて倒れそうになった。倒れないようにしっかり左近にしがみつく。
「危ないなぁ、急に止まらないでよ」
息を切らせながら綾女は左近を見上げる。背中に感じる綾女の感触。
「よし、つかまったから、今度は俺が鬼だ。10のうちに逃げないと捕まえるぞ」
「きゃ~~」
なんていうことを2回ほど繰り返すと、結構な運動になる。
「ああ、いい運動になったわね。お腹空いちゃった。お昼食べよ」
しぶきでびっしょりになった2人。綾女がタオルで拭いていると左近が背中を拭いてくれた。お互いに拭きあい、日焼け止めを塗りあう。
「いっただっきまーす」
冷たく冷やしたお茶とおにぎり、ラフテー、おやつにサーターアンダギーを持ってきており頬張る。
「これおいしいわね。今度作ってみる」
普段以上に食べてしまった綾女。左近はいつもどおりだが、あれだけ持ってきたお昼が完食になっていた。
「少したったら泳がないと、食べ過ぎちゃったわ。今晩はディナーでしょ」
「旅行中に太るだろうな、あんな食べ方なら」
「やだぁー」
30分後。さっきよりもハイペースで鬼ごっこを始めている2人。とうとう綾女は泳ぎだした。
「やっぱり泳いだほうが気持ちいいよ、左近」
「そうだなぁ。でももっといい方法があるぞ」
海から上がる左近を追いかける綾女。
日陰になった岩陰で左近は振り向いた。ちょっと怖い顔になっている。
「どうしたの?」
「綾女の格好、ずいぶんと俺を刺激してくれたぞ」
そう、白は濡れると透ける。綾女も左近も相当刺激的な姿になっていた。
日が傾き始めた。
「もう左近たら・・・この水着を準備したのは左近でしょ」
「ああ、だけど予想以上に綾女が色っぽくてつい・・・」
水着を直しながら綾女が軽くにらむ。そんな綾女もすごく可愛くて、左近はキスをする。
「もう、これで許したわけじゃありませんからね」
でもその顔は許した顔だった。
「お腹空いただろ」
「あ、そういえば。やった、これでおいしくディナーが食べられるわ」
話しながら片付け、手をつないでホテルに戻る。もちろん上着はしっかり着込んでいた。
この記事へのコメントはありません。