「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 現代版
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節分

安土は雪がよく降る。今日も雪が降っており、俺はこたつでパソコンを操作していた。
綾女がお茶を入れ、こたつに持ってきた。
「どうぞ」
「ありがとう」
綾女は何か言いたげで顔を赤くしている。俺は察した。
「今晩から、だな」
綾女は耳まで真っ赤になる。俺はにわかに落ち着かなくなった。休みなく動いていた指が止まってしまい、綾女のことばかり気になる。まるで恋をしたばかりのようだ。パソコンは仕事なので、できる限り早く終わらせたい。そして1分でも1秒でも長く綾女と過ごしたい。
綾女を見ると、すでに落ち着いているようで本を読んでいる。
「どうかした?顔赤いよ」
綾女に指摘され、落ち着くために俺はいったん部屋を出た。2日かけて仕事をするつもりで、多目に持ち帰ってしまったことが今更ながら悔やまれる。だが小分けにするよりもまとめた方が効率がいい。今の自分の速さでもあと3時間はかかる。集中しないと。
俺はこたつに戻り、仕事にかかった。冴えわたる意識。3時間と読んでいたが、2時間半で終わらせることができた。
「ふー」
「おつかれさま」
綾女が微笑んで俺を見ている。俺が急いだわけを綾女は知っている。
「お夕飯の準備をするね。今日はポトフよ」
キッチンからいい香りがしてきた。夕飯の準備をするには早すぎるほどの時間だが、綾女も俺と同じ思いなのだろうか。パソコンを片付けて、お風呂と寝室の準備をする。
「手伝うよ」
キッチンにいる綾女に声をかける。鍋に野菜を入れていた綾女がビクッと動いた。俺は綾女のうなじにキスをする。
「もう、手伝うんじゃないの?」
「手伝うよ」
俺は笑いながら洗い物をした。コトコトと音を立ててポトフが煮えている。綾女は炊飯器のスイッチを入れ、お皿を準備した。エプロン姿の綾女は可愛い。
「なぁ、俺の好きなエプロン、しないのか」
「しなーい」
「なんで。フリフリの可愛いやつ。綾女にはとっても似合うんだけど」
「寒いじゃない」
そう、裸にエプロン。俺は大好きだが、綾女は寒がる。すぐに暑くなるのにな。いやいや、今日はやめておこう。俺が暴発しちゃいそうだ。
もう少しごねると大抵綾女は言うことを聞いてくれる。もともとがとても素直なんだ。ただ今日は寒がってしてくれなかった。

お風呂。俺は綾女の肌に見とれていた。なんというか、輝きが違う。女性本来の艶やかさだ。今までも俺は綾女の肌を堪能してきたが、やはり薬をやめたからからか。いつもならお風呂でそのまま綾女を味わうが、今日はもったいなくて見るだけで終わってしまった。
夕食の時も気はそぞろ。綾女とどんな話をしたのか覚えていない。さっき見た綾女の肌ばかり思い出される。

「左近?」
気づくと綾女が俺の前に立っている。暑いくらいに温度を上げた寝室。俺チョイスのバスローブを着た綾女。
「どうかしたの?お風呂から変よ」
言いながら綾女は自分の体を抱きしめた。
「もしかして私、変だった?ごめんなさい、気をつけていたけど、太っちゃったかな」
「違うよ。綾女はすごくきれいになった。見とれていただけだよ」
正直に気持ちを言えた。綾女は恥ずかしそうに笑った。
「やだぁ、恥ずかしい」
俺は綾女をひょいと抱き上げた。綾女が俺の腕に手を回してくる。熱いキスをしながらベッドに下ろし、そのまま綾女のバスローブをはだけていく。
しっとりとした肌は俺の手を離さない。俺は没頭していった。

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