今日は大晦日。安土の冬は寒い。夕方の寒風吹きすさぶ中、俺は窓拭きをしていた。手の感覚がみるみるうちになくなっていく。大掃除もここを終えればおしまいだから、頑張って耐えていた。
「左近、終わった?」
大好きな綾女の声がした。
「今拭いているのが最後だ」
丁寧に拭き上げてやっと終えた。ピッカピカだ。
キッチンでは綾女が可愛いエプロンをつけて天ぷらを揚げていた。おせち料理はとうに出来上がり、すっかりお重に詰められている。俺は窓拭きの道具を片付けながらお風呂のスイッチを入れた。綾女は天ぷらを揚げ終わり、片づけをしている。
「左近、寒い中窓拭きありがとう。私じゃ届かなくて、いつもごめんね」
ちょっと上目遣いをする綾女はとってもかわいくて、俺はいつも熱いキスをしてしまう。何度もしていることなのに、綾女は恥ずかしそうにする。そこがまたかわいい。
一緒にお風呂に入ろうと綾女の服に手をかけると、綾女はビクッとした。
俺の手が感覚がないくらいに冷え切っているからだ。でも綾女は鳥肌を立てながら委ねてくれている。そして俺の服も脱がせてくれた。綾女の手は温かい。
「寒かったでしょ、左近」
お湯をかけてくれる。お湯と綾女の気持ちの温かさが染み渡る。お互いに体を洗い、湯船に一緒につかった。俺の足の間に背を向けて綾女がしゃがむ。髪をまとめ上げた綾女のうなじは色っぽい。白い背中が少しずつ色づいてくる。俺は綾女の背中に触れた。本当にきれいな肌だ。
「ん?」
「あ、わかった?」
「ああ、ちょっと固いな」
綾女の背中が凝っている。昨日までずっと仕事と家事をしていたからだろう。今日から休みでも、朝から綾女は動き回っていた。凝りを揉みほぐしていく。
「あー、気持ちいい」
綾女はうっとりと体を俺に預けている。凝りはほぐれ、俺はうなじや肩も軽くマッサージをしてあげた。
「ありがとう、楽になったわ」
綾女が向きを変えた。俺の腕に手を伸ばす。
「窓拭き大変だったでしょ」
綾女の小さな手が俺の固い筋肉を揉みほぐそうとしている。それよりも俺は…。タオルで隠している綾女の胸元を覗き込んだ。
「見ちゃダメ」
綾女は俺をかわいくにらんだ。そして上がっていった。俺はお風呂場の掃除をして、寝室の暖房を入れ、キッチンに行った。
「おこたで食べよう」
綾女が天ぷらそばを運んでいた。俺はこたつに入った。テレビをつけると、年越しの番組がやっている。
「今年もあと数時間ね」
「毎年同じような風景だな」
「そうねぇ」
俺はさりげなく綾女に酒を飲ませていた。なんでって…これからのお楽しみのためさ。
綾女の顔がほんのり赤くなっている。俺は急いで片づけをする。綾女は潤んだ目で俺を見ている。
「ねぇ、また仕掛けたでしょ」
「そう?」
「んもう、私が酔うとどうなるか知っていての確信犯ね」
綾女をひょいと抱き上げて寝室へ連れていく。温度を高めに設定した寝室は少し暑いくらいだ。綾女は服を脱いだ。俺が風呂上りに用意しておいたベビードールをちゃんと着ている。こういうところは律儀なんだな。
「ねぇ、こういう服、好き?」
ベッドの上で四つん這いになって綾女が聞く。すでに息が熱い。
「好き。大好き。綾女も好きなんだよな」
「うん、好き。だって、左近が好きだから」
熱いキスを何度も交わす。ベビードール越しに肌に触れると、綾女は可愛い声を出した。もうたまらない…。
愛し合っている最中に年が明けたようだ。それもいつものこと。綾女は本当に可愛くて、俺は何度も綾女の中を満たした。2時間ほど眠って、一緒にお風呂に入る。
愛された余韻で綾女は甘い声を出して軽く達している。また抱きたくなったが、綾女の体力を消耗させてしまうので我慢する。
また少し眠った。
この記事へのコメントはありません。