6月15日日曜日・・・挙式後。
披露宴はせずに、挙式後はそのまま空港に向かう。
「荷物の手配も全部左近がしてくれたのね。大変だったでしょ」
「いや」
左近の目が少し泳いだ。
機内で2人、並んで座って手を握り合う。お互いの左手の薬指に光る指輪。
「これは魔除けだ」
式で指輪をはめるときに左近がそっと囁いた。綾女は俺のもの、俺の妻。だから誰も寄るな触るな近づくな、という意味。
乗務員や乗客が2人を見て心ときめかせても、指輪が2人の関係を示しているのに気づき、落胆のため息をついている。
夕方。泊まる予定のホテルに着いた。
全室オーシャンビュー。そしてプールがついている。
「ああー、水着、入れたっけ?」
「入れておいた」
「え!」
一応準備はしておいたが、左近はもう一度見たらしい。慌てて荷物を開けて確かめてみる。
綾女が準備したものはすべて入っていた。だが追加してあるものがいくつか。
- ディナー用のドレス。これはまぁいい。
- ディナー用の靴。これもいい。
- ディナー用のアクセサリーとバッグ。よくここまで気が利くと思う。
さらに追加してあったもの
- 水着。綾女が持っていたものではない。
- 100%左近の趣味の服・・・?服らしきもの
「ディナー用については私も考えていなかったから感謝しているわ。でもこのふたつは?」
「俺を楽しませるもの。綾女も楽しむもの。そういうことだ」
左近がちらりと綾女を見る。綾女はふたつを広げて真っ赤になり、すぐにしまっていた。
荷物の整理が済んだので、散策に出かける。
少し歩けばショッピングモールがある。ホテルにもレストランがあるが、今日は外の風を感じながら夕食を食べたい。
「日が落ちると涼しいわね」
「そうだなぁ。風が気持ちいいな」
「外で食べるとどうしてこんなにおいしいんだろうね」
定番の沖縄料理を注文して2人でシェアしながら食べる。泡盛も飲んでみるが、そんなにきつくはなかった。夜風に吹かれながらホテル内もあちこち見て回る。
部屋に戻ると22時前。
先に左近がお風呂に入り、そのあとに綾女が入る。
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