「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 時を超えた絆
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新婚2

「ようこそ。喜平次です」
現れたのはスーツをきちっと着こなした男性。長い金髪をひとくくりにしている。いわゆる、イケメン。
「綾女さんですね。背は170cm。スリーサイズは・・」
「え、わかるんですか?」
「もちろん。わからなければスタイリストできませんよ」
取材は進み、話も弾んだ。
「これで取材は終わりですね。ここからはオフレコだけど。そうそう、あなたのところの編集長から聞きましたよ。近々ご結婚されるそうですね。式をぜひ、私にプロデュースさせてもらえませんか」
「え、そんな。こんな一介の雑誌の編集者がお願いできるようなことではありませんわ」
喜平次はくすっと笑った。
「あなたは、まだ私のことがわからない?二王門。槍」
「え?」
「仕方ないですね、これは撮影用の衣装なので、仕事着に着替えてきますね」
待つこと数分。
あの格好で喜平次が現れた。
「覚えていてよ、喜平次」
「だろ?」
言葉使いまで変わっている。
「しっかし、いい女になったなぁ。左近とうまくいっているのか?寂しかったら俺が付き合うぜ」
「おあいにくさまね。寂しくなんてありません」
「だからさぁ、そんなツンケンするなよ。蘭丸だって俺だって、お前と左近を死に別れさせたの悪いと思ってんだからよぉ」
「だからなによ」
「詫び。式をさせてくれ。本当に反省しているんだぜ?それにこんな完璧なプロポーションの美女、今俺がデザインしているドレスにぴったりだ」
口は悪いが、謝りつつ頼み込む喜平次に、綾女は頷きそうになったが、考えさせてくれと答えてその場を去った。
「綾女。喜平次の詫びを無碍にしたって?」
帰社すると蘭丸に呼びつけられた。
「考えさせてくれと言っただけよ。それに私はよくても、左近がどう思うかはわからないわ」
「式なんてのは、女のものなんだよ。女の采配に男がついてくるってもんなんだよ」
「でも左近は喜平次の槍に刺された傷が致命傷になったのよ。その後蘭丸のちょっかいにいちいち応えて失血死したんじゃない」
「それもそうだな・・・。じゃ、お前、クビになる?」
「なんでよ」
「少しは世間というものを考えろ。喜平次は誰のアポも受け付けなかったんだ。売れっ子で有名だからな。やっとできた取材にみんな注目しているんだよ。その喜平次がお前に、式をプロデュースなんて・・・。まさに奇跡だっていうのに。何で断るんだ・・・バッシングが凄いぞ・・・」
蘭丸は顔を伏せてしまった。
「もう、蘭丸・・やめてよ。わかったわよ、受ける。何とか左近を説得してみるわ」
携帯を握った蘭丸の手が綾女に向けられた。
「え?綾女と結婚式?まぁお前らに恨みつらみは山ほどあるけどよ、今はあいつと一緒だからなぁ・・。いいよ。その代わり、綾女を綺麗にしてくれよ、あいつ喜ぶだろうな。頼んだぜ」
左近の声だった。ニヤリ、と蘭丸が笑う。
「決まりだな」

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