「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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  1. あの時代
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本当の気持ち10

時は冬。綾女はある屋敷から降り積もる雪を眺めていた。豊かな黒髪が打ちかけの肩から零れ落ちている。__________________半年前。…

  1. あの時代
  2. 148 view

本当の気持ち11

齢40を越える国主は忍びの技をことごとく見破る眼力の持ち主だった。綾女はその瞬間までその肌を国主の手で穢されていった。「この肌、白さ、この手に吸い付くようだ…

  1. あの時代
  2. 167 view

本当の気持ち12

綾女は左近に会うのが怖かった。気配を悟られないよう、そっと布団に入ろうとした。「!」綾女の布団の中に背を向けた左近がいた。「何故ここにいる。おぬしの部屋…

  1. あの時代
  2. 170 view

本当の気持ち13

綾女の冷えた体を、左近がゆっくり抱きしめた。「こんなに冷えて。風邪を引くぞ」綾女は少し緊張したようだがすぐに左近の動きに体を任せた。シュルッ綾女の帯が一…

  1. あの時代
  2. 144 view

本当の気持ち15

昼前、里の長が二人のもとを訪れた。「信濃の国主が、昨夜身罷られたそうだ」綾女のほうに向き直る。「綾之介殿が手を下されたのじゃな」綾女は黙ったまま手を着き…

  1. あの時代
  2. 162 view

本当の気持ち16

・・この気配・・綾女は追いながら思い出していた。・・まさか、ありえない・・木立の向こうにそれは姿を現した。「久しぶりだな、影忍」「お前は、森…

  1. あの時代
  2. 126 view

本当の気持ち17

夕暮れになって綾女は離れへ戻った。左近はまだ戻っていなかった。「左近…」縁側に腰をかける。自分は色々な人に助けられてきた。何不自由なく愛情い…

  1. あの時代
  2. 146 view

本当の気持ち18

翌朝、綾女は元気いっぱいに回復していた。「見回りに行ってくる」足取りも軽く、嬉々としている。思えば半年振りの山駆けである。信濃の館でおとなしくし、戻ってく…

  1. あの時代
  2. 162 view

本当の気持ち19

風に温かみが増してきた。庭に植えてある蝋梅が咲き始めている。その香りは綾女の気分をいくらか楽にしていた。ひどい風邪を引いたのだ。熱は3日間続き、うつるか…

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