「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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ずっとそばにいたい9

ずっとそばにいたい のおまけです。


忍び装束から夜着に着替えた綾女。
自ら髪を解くと、左近がそっと梳いた。
「綾女の髪はきれいだな。艶やかでしっとりしている」
ひと房を手に取り、左近が髪の香りをかぐ。綾女はくすぐったそうに身をよじる。
「左近の髪も私は好きだぞ?」
綾女の指が左近の顔にかかる髪に触れる。ふと左近の切れ長の目が綾女の瞳を捕らえた。射すくめられたように動けなくなる綾女。左近は優しく抱きしめた。
「左近、温かいな」
綾女は左近にすり寄り、左近の鼓動を聞いていた。次第に速くなる。
「綾女も、温かい。もう離さない」
左近の腕に力が加えられた。
鳳来洞で初めて口付けを交わしてから、何度となく重ねられてきた唇。だが今宵は特別に温かく、そして甘かった。
日向の里の忍びと香澄の里の忍び。本来なら裁かれるはずのふたりだが、今は誰が裁けるというのだろう。妖刀を携えることができるのは、龍馬とこのふたりだけなのだから。
同じ境遇のふたりが惹かれあうのは、自然ななりゆきだったといえる。
「あ・・・!」
綾女の白い喉が反り、汗が光った。しっかりと握り合った手にいっそう力がこめられ、やがてゆっくり弛緩していった。左近の背中が何度か震える。
荒い息を落ち着かせながら、ふたりは抱き合った。
「もう、綾女だけだ・・」
左近は綾女に誓った。

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