「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 閑話
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かまってちゃん

「綾女」
「なあ、綾女」
「綾女ー」
「なあに?今手が離せないの」
キッチンで揚げ物をしている。朝散歩に出て、ふきのとうを何個も採ってきた。山菜も摘んで一緒に揚げている。
「春だな」
「うん。美味しいのよ」
長い髪をゆるくまとめ、楽しげに料理をしている。綾女の手料理は手間も愛情も込められていて、左近は好きだ。揚げ物が終わると抹茶塩を添えてテーブルに出す。
「大根もすったの。どうかしら」
サクサクとして美味しい。
「ふきのとうは苦いと思っていたけれど、あまり感じないな」
「そうね。お浸しにするときは灰汁抜きをしないとね」
料理の感想を話しながら食べるのはふたりとも好きで、会話の中からまたアイデアがわく。
片付けをしながら綾女は思い出した。
「そういえば、さっき呼んでいたでしょ。なあに?」
ああ、と言いながら左近がキッチンに入ってきた。後ろからぎゅっと抱きしめる。
「えっなになに?」
「いや…、今朝ぎゅっとしていなかったから。散歩に行っちゃっただろ?」
「あ、ごめんなさい。人に会わないうちに採ってきたかったから、ぎゅっとしなかった…」
左近が照れている。綾女は振り向いて左近を抱きしめた。キスをする。
「お詫び」
左近は嬉しくてたまらない。綾女が可愛くてお返しのキスを何度もした。
「もう、片付けが途中なのよ」
食器や流しを片付け終わり、エプロンを外した。途端に左近がまとわりついて甘える。二泊三日の研修から昨日帰ってきて、今日だけ休み。明日は早朝から仕事のため、今日は甘えたがりになっている。一歩外に出ると、クールで合理的でイケメンの左近だが、家の中では綾女一筋だ。叱られると広い背中を丸めてしょぼんとするし、甘えたいとまとわりつく。毛並みのよい犬のようだ。
今も綾女がソファに腰かけると、膝の上に頭をのせてきた。
「あっ、今日はちょっと…」
ミニスカートだと、太ももに左近の頭が乗る。太ももにキスをしたり撫でたりしてくる。スカートの中に手を入れて下着をいたずらする。
だが、左近はすぐに寝息をたてた。
「疲れていたのね」
綾女は優しく左近の髪を撫でた。

窓から外を見ると、暖かい日差しが降り注いでいる。しばらく天気が続きそうだ。
「寝ちゃったよ、綾女の太ももは気持ちがいいな」
左近が起きた。太ももを撫でさすり綾女を見つめる。体に触れ、熱いキスを何度もする。綾女も反応する。ワンピースのミニスカートはまくられ、綾女の両足の間に左近は体をいれた。次々に服が床に落ちる。パステルピンクに揃えた下着だけになる綾女。ブラごと胸を揉まれる。すぐにブラは外され、じかに揉まれた。
「下着、取って…汚れちゃう」
「もう遅い。大きなシミができているぞ」
「やだ、恥ずかしいわ」
左近は身につけているものをすべて取り去った。男女の仲になってしばらく経つが、綾女はいまだに恥ずかしがる。左近は優しいが、間隔が空くと野獣のように激しくなる。
昨夜は激しく何度も抱かれた。その名残がまだ綾女の中に残っている。それを掻き出すように、左近は綾女を味わい新たに愛を与えた。

情を交わしたあとの睦言。汗ばんだ肌にいくつも印を刻む。いつしか夕方になり、綾女は気だるげに体を起こした。床に落ちた衣服を拾い、風呂場に向かった。注がれたものが内腿をつたい垂れてくる。丁寧に洗い流した。綾女が出ると左近が入り、さっぱりとする。
洗濯物をしまい、夕食を作り、一緒に食べる。
「左近、明日は早いんでしょ」
「ああ、4時起き」
「じゃあもう寝た方がいいわ」
「ん~シタイな。足りないよ」
綾女は一応断る。そんなことで引き下がる左近ではない。
ベッドで愛し合う。一度という口約束はすぐに撤回され、二度三度と繰り返し抱かれた。左近は数時間寝ただけで時間通り起きた。
「もう行くよ」
「ん、気をつけて」
熱いキスを何度も交わす。
「今晩も抱くからな」
「うん」
もう一度キスをして左近は出かけた。

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