「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
  2. 86 view

生きる4

普段の生活ではさほど負担は感じなくなったものの、剣を扱ったり山がけをすると途端に体力の衰えを覚えた。そのため、薬草畑で作業の手伝いをする合間に鍛錬するようにしていた。
綾女はすっかり忍びとして仕事を再開していた。何日も家を空けたり、朝や夜中に帰ってくることもある。いつも厳しい表情になり、左近と顔を合わせることはあってもあまり会話も交わさなかった。
以前の生き急ぐ綾女に戻ってしまったのか・・・
左近はそんな綾女を何とかしたいと思っていた。
左近の体調も元に戻り、綾女とともに悠庵のもとを辞したのは冬に差し掛かる頃だった。枯葉が舞う中、葉隠れの里へ向かう。
「桔梗さんに会いに行きたい」
綾女がそう言ったからだった。
日向、香澄同様、葉隠れもすでに廃墟になっていた。桔梗を埋葬した場所を見つけると、綾女はそっと手を合わせた。自分のために命を散らせた少女。左近も自分を庇い、死の淵をさまよった。
「私は、罪深いな・・」
綾女はそう呟いた。
二人は葉隠れの里を出て、ある里に入った。
山中で妖魔に襲われた里長を助けたのが縁だった。
妖魔を退治する間だけ、という条件で滞在してもらうよう里長は言っていたが、退治した後もそのまま滞在を許されていた。
「ここは国境、よくあやかしの者が出ますので・・」

あの時代の最近記事

  1. つなぎとめて3

  2. つなぎとめて2

  3. つなぎとめて1

  4. 覚醒3

  5. 覚醒2

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


カテゴリー
アーカイブ