「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
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Shinobi2

日向の里に程近くなった頃、綾女は山の中で休んでいた。
「あと1日進めば、もう里に着く」
緩みそうになる気持ちを引き締めなおす。そのときだった。
「!」
殺気を感じた綾女は、考えるより早く体が動いた。今いた場所に棒手裏剣が2本刺さっていた。綾女の場所を次々と狙うように、手裏剣が飛んで来る。地面に降り立ったとたん、後ろから氷のような刃を顎下に当てられた。
しまった・・!
「お前は、どこの者だ」
低い男の声がした。その位置からして、相手は長身。肘を当てて身をかがめれば抜けられそうだったが、綾女は動けなかった。相手が自分よりも技量が高いと気づいたからだ。
「私は・・香澄の者。訳あって日向まで行くところだ」
「香澄の者か」
刃が離れ、その瞬間綾女は離れた。刃を当てていた者を見る。
茶色の髪を長く伸ばし、着流しを着ている。整った顔立ちだが、その目は感情がなかった。
「名を申せ」
「香澄の、綾之介」
日向の里はまだ雪が深い。
綾女は案内されながらそっと辺りをうかがっていた。
豊かではないが、温かい人情が漂う里。ふと香澄の里を思い出し、目頭が熱くなる。
「こちらで待たれよ」
奥まった部屋に案内され、綾女は下座に座った。
先ほどの男が現れる。

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