朝の光が左近を照らす。
「ん・・」
「左近、起きて」
いつものように綾女が起こしにくる。いつものように左近は綾女を布団に引きずり込み、キスをした。
「あれ?」
手が、届いた。昨日は届かなかったのに。
「あ・・左近・・」
胸元で綾女が声をあげる。左近は綾女を抱いたまま起き上がった。体を見ると、いつもの左近に戻っていた。
「戻っている・・戻りすぎじゃないよな」
「うん、大丈夫そうよ。戻ったのね」
綾女が安堵したように左近を見つめた。いつもの厚い胸、逞しい腕、色気のある低い声。
「綾女、いいか」
上ずった声で左近が呼ぶ。綾女は黙って左近の胸に顔をうずめた。
そして、朝食はブランチとなってしまった。
- 現代版
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