「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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暑い日

「ん、あ、はぁんっ!」
綾女の手が左近の腕を強くつかんだ。体を震わせている。左近にお使いを頼んだ感謝の気持ちを体で返している。
お風呂場はよく声が響くので、綾女は声を出すまいと必死に耐える。でも喘ぎ声は漏れてしまっていた。
「クッ…」
軽い呻きとともに左近は熱い想いを注ぎ込んだ。
「あつい・・・」
胎内に熱さを感じ、綾女は再度達した。
しばらく抱き合い、息を整える。
左近はシャワーで綾女を洗い流してくれた。
「久しぶりで気持ちよかったか?」
綾女は黙って頷き、左近に身を預けた。頬を赤らめ、まことに色っぽい。
「5日ぶりかな…忙しくてごめんね」
お盆休みは長期で一切の業務がストップするので、休み前にやっておくことが多かった。綾女は帰りがいつも21時ごろで、昨日もスーパーの閉店時間間際に飛び込んで買い物をしてきた。汗だくで疲れ切っているのに家事は手を抜かない。左近がしてあげられることはすべてしてあげたかった。
「いや、俺もできることはしたいからさ、言ってくれよ」
「ありがと。その時はお願いするね」
熱いキスを交わした。

お昼にはすっかり洗濯物が乾き、手分けしてたたんだ。先ほどシャワーに入ったときの洗濯物を干す。
「夕方には乾くわね。お夕飯どうしようかしら。食材は何でもあるから食べたいものある?そうだ、この間コス〇コで炒め玉ねぎを買ったから、ハンバーグにしちゃおうかな、それならハワイ風にロコモコ作るわね」
左近に話題を振りながら自分で解決して綾女はお米を研ぎ始めた。
「夕飯までちょっと仕事してくる」
左近は書斎にこもった。自宅仕事の左近は連休は取ろうと思えばいつでも取れる。だが連載をいくつか持っているため、時間のある時に書き溜めておかないと締め切りに間に合わない。書くためには資料を読んだり取材も欠かせない。書斎には膨大な資料があるが、それを少しずつデータ化していた。
「今日はとりあえず、あの本をデータ化してしまおう」
パソコンとスキャナーを立ち上げ、次々取り込んでいった。
書斎の窓からは、安土山が見える。いつも眺めては気持ちをリセットする。不思議とアイデアも浮かんでくる。左近はアイデアを書き留めたりスマホに録音して取りこぼさないようにしていた。
カラリとサッシが開く音がした。洗濯物を取り込んでいる。ご飯が炊ける匂いもしてきた。左近の作業もあと10分ほどで終わりそうだった。
「左近、あとどれくらいで終わりそう?」
綾女がそっと覗いて聞いてきた。
「あと10分だな」
「そう。じゃあもう仕上げにかかるね」
炊飯器の炊きあがりの音楽が聞こえる。ジューとハンバーグを焼く匂いもしてきた。
左近の作業も順調に済み、書斎から出る。
おいしそうなロコモコ丼が出来上がってきた。
「ハンバーグなんて久しぶりだ」
「そうね。炒め玉ねぎがあったから使ってみたの」
ニコニコしながら夕日の中、食事をとった。

「一日があっという間だったわね」
「そうだな」
並んで流しの前に立ち、洗い物と拭き物をしている。片付けに入る前に、左近は寝室のクーラーを入れていた。
綾女が最後に台所の掃除をし、左近が戸締りをする。
「綾女」
「左近」
名前を呼び合う。キスをしながら左近は綾女を抱き上げ、寝室に行った。

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