今日も朝から熱い…いや、暑い。
いつも通りに左近の腕の中で綾女は目覚める。一糸まとわぬ二人。いつもより激しかったためか、シーツの乱れも目立った。
「起きなきゃ。左近」
起こそうとして、綾女は左近の腕の中に戻された。そのままクルリと左近が上になり、綾女の胸に顔を埋める。
「気持ちいいなぁ、柔らかくて。いい匂いもして。俺、大好きだ」
「んもう、もう起きるわよ」
カーテンからこぼれる朝日に綾女の肢体が照らされる。いつ見ても極上の体だなと左近は見とれた。床に落ちた服を拾い、左近を起こしてシーツをはぎ、ふたりでシャワーに入る。そこで綾女はもう一度左近に肌を許してしまう。1時間後にやっと繫がりを解かれ、綾女は深い満足感に浸っていた。
ゆっくり体を拭いて浴室から出る。洗濯はすでに終わっていて、左近が干してくれている。
お盆休みは3日目。仕事に追われない綾女は家事に専念していた。今日はお風呂場掃除。カビキラーを使って丁寧に掃除をする。左近が洗濯物を干したまま外から戻ってこない。
「左近?」
「ん?ああ、気になったから草むしりをしていた。今日ゴミの日だから出せるかなと思って」
言いながら玄関まわりの掃き掃除と打ち水もしてくれた。
「ありがとうね。アイスコーヒー淹れたよ」
「サンキュ」
ソファに座ってふたりでアイスコーヒーを飲む。干したシーツがはためいている。
綾女は夕べや今朝のことを思い出した。
「どうした?ん?」
左近は悟って綾女をからかう。
「すごく気持ちよさそうだったよ。やっぱり仕事のしがらみがないと違うんだな」
「そうかも。でも左近は仕事があるのに」
「俺の仕事は自分のペースでできるし、切り替えはうまいからな。仕事は仕事、綾女は綾女だ」
綾女の額に軽くキスをする。
「ふふ、くすぐったいわ」
左近が額から唇、首筋に次々にキスしていく。
「いい匂いだな、綾女の匂い。シャンプーでも洗剤の匂いでもない、どこからなんだろう」
「もう、左近たら」
「ああ、ここだ。ここと…俺が一番好きなところと、極上のところ…」
指でうなじと胸元と下着の上からそっとなぞる。
「やだ、左近…」
綾女の吐息に熱がこもる。うっすらと汗ばむ肌からは、いい匂いが立ち上る。下着はじっとりと湿り、蜜がこぼれそうだ。左近は手を止めた。
「さて、もうひと仕事」
「え?」
高まりはじめた快感をそのままにされ、綾女は潤んだ瞳で左近を追った。左近は仕事部屋に入ってしまう。
「ちょっと、何…?もう、どうしよう、火照っちゃった」
左近の手ほどきで、すっかり感じやすい身体になってしまった綾女は、身じろぎするだけでも快感に支配されそうだ。肌が敏感になり、少しの刺激でも息が荒くなる。
いつもなら最後まで左近が導くのだが…。
「どうしよ、も…我慢、できない…」
ふらふらと洗面所に行き、ドアを閉める。
スカートとシャツが床に落ちた。ブラも外し、床に落とす。汗ばみ、ほんのりピンク色に染まる肌を、綾女は自分の手で慰める。下着を取るのももどかしく、片足だけ外して左近が一番愛する場所を慰めた。水音がだんだん大きく激しくなり、綾女の耐え難い甘い声とともに、音が途絶えた。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
床に倒れこむ綾女。左近が洗面所に入ってきた。
「ちょっと、やだ、こんな格好見ないで」
「ずっと見てた。俺が手を止めてから綾女が何をしていたか。ごめんな」
「見ていたの?」
綾女は恥ずかしくて顔を赤くした。
「で、すごく、俺も興奮した。あんなに色っぽいんだな。近くにいたからよく見えていなかった。もう駄目だ、俺ももう」
左近は綾女を抱きしめた。優しいキスを何度も交わし、お互いに欲しかったものを満たした。
「はうっ」
「たまんないな」
狭い洗面所で愛し合う。左近のもので満たされて、綾女は幸せだった。左近も綾女の熱いものに包まれて嬉しかった。
そして左近は最大の愛の証を注ぎ込み、綾女はできるだけ受け入れていく。
やがて余韻が静かに落ち着いて、ふたりは身を離す。見つめ合って、照れ隠しのキスをした。
シャワーを浴びた後、綾女は洗濯物を取り入れる。日は少し陰りはじめ、みるみるうちに黒い雲が空を覆ってきた。
「雨が降るわね」
雨戸を閉めると同時に、大雨が降ってきた。
「あー、間一髪。間に合ってよかった」
ほの暗い部屋の中で洗濯物をたたんでいく。たたみ終わるころには、雨はやんで夕日がすっと部屋に射してきた。
左近が窓を開ける。涼しい風が入ってきた。
「雨で気温が下がったようだ。いい風だな」
「うん」
ふわっと綾女の髪が風になびいた。左近は優しく綾女の肩を抱いた。
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