「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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あなたに会いたい

どれくらい眠ったのか。
綾女はゆっくり目を開けた。意識ははっきりしている。
「左近!」
飛び起きて探すが、姿はなかった。やはり夢だったかと座り込んだ。何度も重ねられた唇。愛おしげな左近の表情。頬を涙が伝うが、綾女は微笑んだ。
「ようやく、夢で会えた…」
ふと左近の雰囲気が漂う。
「左近?いるの?」
雰囲気だけ優しく綾女を包み込む。
「もう、行ってしまったのね」
「いや、ここにいる」
左近の気が濃くなり、徐々に実体化してきた。綾女は近寄り、触れた。左近の逞しい腕。
「触れられる」
「俺からは触れられないし、この体も夜の間だけだ」
「でも、温かい」
綾女が左近にすり寄る。かわいらしい猫のようだ。
「左近、いつまでこうしていられるの?やはりそのうち行ってしまうの?」
「今宵限りだ。ただ、俺の想いが満たされたなら、体を得て綾女とともに生きられる」
綾女は左近を見つめた。泣きそうな顔になっている。
「左近の想いって何?今宵じゅうに叶えられる?」
「俺はお前を抱きたい」
綾女は真っ赤になった。
「わかった。どうしたらいいか、教えて。…初めてだから…」
恥じらう綾女はかわいい。左近は上着を脱いで筵の上に敷いた。
「俺からは触れられないから、俺の手を取って、言うとおりにしてくれ」
綾女は恥じらいながら服を脱いでいく。髪紐をとき、黒髪が白い肌に流れる。そして身を横たえた。
「きれいだ…」
細身の体に大きめの乳房。左近が覆い被さる。左近の手を取り、乳房に触れさせる。
「柔らかい…ここもプリプリに尖って」
「あんっ」
綾女が身悶える。左近の両手を取り、乳房に導く。
「触って欲しい?」
「いつかは左近に…抱かれたいと思っていたの」
綾女の瞳が潤む。左近は何度も唇を重ねた。
「俺も抱きたかった。何度も己を慰めた…」
うっかりもらした告白に、左近は顔を赤くした。
「慰めた?」
綾女の耳元で囁く。
「綾女を抱いているのを想像していた」
今度は綾女が赤くなる。
「綾女、俺の手を…」
綾女は左近の手を取り、恥ずかしそうに導く。トロトロになったそこに、左近は指を入れた。
「痛…」
狭くキツイ。左近は丁寧に指でほぐしていく。
「あんっ」
綾女が感じる点を攻め立てた。
「ああああっ!」
蜜が溢れてくる。
「綾女、俺、もう、いいか。これを、綾女の中に」
綾女はこわごわと手を伸ばし、隆々とそそりたつものを慣れない手付きでしごいた。そのまま、左近は入れていく。
「痛…痛いっ、んっ」
引き裂かれるような痛みを我慢して、身体中に力が入っている。しばらく動きを止め、見つめあう。
「やっとひとつになれた」
「うん」
唇を重ねながら、左近は腰を入れていく。やがて綾女の力が和らいできた。慣れてきたようだ。
「んっ、あっ、あっ、あっ」
甘い声で綾女が喘ぐ。中のキツさはあまり変わらないが、左近は動きやすくなった。
積年の想いが、今、叶えられている。奥を突くと顔をしかめた。まだ痛いらしい。
「綾女、まだ痛むか」
「んっ、もう、大丈夫、なにか来そうなの」
左近は浅く深く綾女を愛する。中の締めつけがきゅうっとしてくる。
「あんっ、来そう、あんっ、ああああっ」
きゅうっと締めつけ、綾女の中が痙攣した。左近も長年の想いを吐き出した。
その瞬間。
左近の体にエネルギーが満ち溢れた。完全に人として実体化したと気づいた。
「綾女」
左近が抱き起こす。
「あ、左近、もしかして」
「綾女と人生をともにできる」
「嬉しい」
繋がったままの左近がまた硬くなる。綾女は左近に抱きついていた。

何度綾女の中を満たしたか。やっと左近が体を離した。すでに日は高くなり、汗だくで抱き合っていた。初めてなのに何度も左近を受け入れた綾女は、疲労困憊。束の間の眠りに落ちていた。
「綾女、ありがとうな。俺を呼び戻してくれて」
髪を優しく撫でた。

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