「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
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想い人2

葉隠れの里近くで、左近と綾女はことごとく仕掛け罠にかかっていた。
岩陰に入った綾女が地雷を踏み、左近の方に飛ばされた。
「うわぁぁぁ!!」
左近は自分の上に落ちてきた綾女を条件反射で抱きとめていた。
今まで髪すらにも触れていなかった左近。綾女の柔らかい体を思わず抱きしめていた。
「も、もう大丈夫だ左近、すまなかった・・」
「あ、ああ・・」
名残惜しそうに左近は力を緩め、綾女は恥ずかしそうに離れた。左近が身を起こすと、すでに綾女は引き締まった表情になっている。
綾女が一瞬見せた恥ずかしげな顔は、左近の脳裏に焼きつき、離れなかった。
伊賀の里で、綾女は服を新調した。
「だいぶ着古してしまったからな」
新しい服に袖を通し、左近からうつったであろう薄い笑みを口元に浮かべる。
赤い服は傾奇者(かぶきもの)のようなデザインだが、綾女には似合っており、また男から見ても格好がよい。
「忍びらしくない派手さだな」
「なんの。お前こそ着流しでは動きにくいだろう」
やっとふたりは軽口を言えるようになっていた。
左近が綾女に触れたとき、綾女も左近の体を感じていた。
筋肉質の逞しい体。抱きとめられた時の安心感。
思い出すと自然と頬が染まり、鼓動が早まる。
だが綾女は頭を振り、表情を改めていた。

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