「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
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想い人5

6月15日。
「左近・・・」
地面に倒れている左近を綾女は気遣った。
「綾女」
いきなり腕をつかまれ、綾女は左近の隣に転がった。
「何をする・・」
「見ろ。月が、月がまん丸だぜ」
綾女は月を見上げた。欠けていた月が戻り、煌々と照らしている。
「きれいだな」
「ああ、きれいだ・・」
ふたりで見上げる月は今までにないくらい清々しい美しさである。
「左近?」
綾女が左近の方を向くと、左近は綾女をじっと見つめていた。そして目を閉じ、首が傾く。
「え?」
綾女は飛び起きて左近を揺さぶる。
「いや、いやよ、左近・・どこか痛いの?ねぇ、起きて・・いや・・」
綾女の肩をがっしりと左近の手がつかむ。
「つかまえた。いや、いやは可愛い声だったぞ」
綾女の顔が赤くなった。もちろん羞恥ではなく、怒りのため。それを治めるため、左近は有無を言わさず唇を奪った。
「ん・・・」
左近の唇はいつでも綾女をとろけさせてしまう。
「もういいだろう?俺の前では女に戻れ」
綾女は先ほどの怒りもどこへやら、左近に抱きつき、擦り寄って甘えた。
「ありがとう、左近。好きよ・・」
もうお互いになくてはならない存在になっているふたりだった。

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