「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
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残照5

綾女は再度の鳳来洞から戻った。しかし左近はいつまでたっても現れなかった。
「おんしが説得したんじゃろう。何をやっておるんじゃ、左近は」
龍馬はイライラしながら矛の手入れをしていた。
「左近はそう言っていたが、あてにはできぬかもしれないな」
その時、綾女はこみ上げるものを覚えた。龍馬にわからないようにその場を離れる。
「なんだ?何か悪いものでも・・」
綾女はひとつのことに思い至った。
「ま、さか・・」
綾女は不調を感じながらも本能寺に赴き、信長を追った。しかし倒したと思った人物は影武者であり、綾女と龍馬は6月15日、安土に向かった。
仁王門で喜平次と対峙しているとき、左近が現れた。
「ここは俺に任せろ、お前は行け」
喜平次は左近を軽く交わし、すれ違いざまに矛を突き刺そうとした。その瞬間、左近の太刀から青い光がほとばしり、喜平次は消え去った。その足で左近は綾女の元に駆けつけた。
綾女は蘭丸と対峙している。
「戯言は、戯言はやめろー!」
すさまじい光が蘭丸を襲うが、びくともしない。蘭丸は綾女に向かって拳を振り上げた。
「ぐっ」
綾女は吐き気を覚え、足元を揺らした。左近は蘭丸の拳を受け止めていた。
「左近」
「間に合ったようだな。お前の相手は俺がする」
左近が蘭丸を睨みつける。蘭丸は太刀をきらっと抜くと上段に構えた。
「この死にぞこないが・・」
太刀を交えるが左近のほうが数段上だった。蘭丸は石垣の上に逃げ、上から二人を見下ろした。
「何をしてももう遅い。500有余年の冥府魔道が開かれる。もう何者にもそれを止めることはできない」
勝ち誇った笑いを浮かべる蘭丸に、龍馬の矛が突き刺さった。
「同じことをすれば閉まるじゃろうが。左近、綾之介、俺ごとこやつをやれぃ!」
「龍馬殿!」
龍馬は綾女を見た。
「綾之介、体を厭え。左近、頼んだぞ」
龍馬の体が飛び、下の二人から妖刀の光が龍馬を覆った。
そして、妖魔の歴史は幕を下ろした。

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