「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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照れと混乱

左近の荷物はそう多くない。荷物を簡単に片づけると、リビングに出た。
すっきりとした気持ちのいい部屋。トイレ、お風呂場をのぞくときれいに片付いている。台所も片付いており、綾女の性格がわかる。
「綾女」
綾女の部屋をノックする。綾女がドアを開けると中に入ってみた。
「ちょっと左近、入らないでって言ったでしょ」
「俺一人じゃないだろ」
ここも片付いている。左近はベッドと綾女を交互に見た。
「もういいでしょ、何もないから」
左近をリビングに押し出して綾女も出た。
夕食の下ごしらえをしている綾女。左近は先にシャワーに入った。綾女が使っているシャンプーは左近には甘すぎたが、使わないわけにはいかず、苦笑した。
「左近、タオルここに置いておくから」
洗面所に置くと同時に左近が出てきた。当然の姿に、綾女は声も出ず洗面所を出て行った。
「いやー!やだやだ、左近のエッチ!」
調理を続けながら綾女は悶々としていた。抱きしめられた時も逞しい体とは思ったが、実際見るとしっかりと鍛え上げられており、胸板は厚く腹筋が割れていた。腕も太く、引き締まった大臀筋に大腿四頭筋(結構しっかり観察している)、そして…。
「何がエッチだよ、見たのはそっちだろう」
いつの間にか左近が後ろに立っており、綾女は飛び上るほど驚いた。
「元、影忍だろう。何驚いているんだよ」
「もう、びっくりさせないで。ほんとにもう、気配を消すことだけはうまいんだから」
「いや、消していないけど?俺のこと考えていた?」
「まさかっ」
振り向けば左近はバスローブだけ。胸元からは、綾女がさっき見た逞しい体が見えた。
「下ごしらえは終わったようだな。ビールあるかなー」
冷蔵庫をのぞいているうちに、綾女は着替えをもってシャワーに入った。
夕闇が迫る。夜風が心地いい。リビングの窓からは安土山が良く見える。
「左近」
パジャマ姿の綾女。夕食を片付けて着替えてきた。左近の隣に並ぶ。
「あのね、思い出してからこの景色をずっと見ていたの。いつか左近に会えると思っていた」
「やっと会えたな」
「あの時はびっくりした。いきなりキスするんだもの」
「ずっと会いたかった愛おしい人が現れたんだ、あのキスに俺の想いが込められていたんだ」
「言っておくけど、あれ、初めてだったんだよ」
少しふくれている綾女。綾女は少し背伸びをして左近の耳元で囁いた。
「前世でも、現世でも、私は左近しか知らないの」
左近はゆっくりと綾女に向き直る。優しげだがその瞳の奥には違う色が見えた。
「俺のことだけ考えていればいい」
そして軽々と綾女を抱き上げ、綾女の部屋に入った。

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コメント

    • みや
    • 2013年 3月 15日 12:31am

    この次の話を読みたいのですが、パスワードがいるみたいですね。
    読むにはどうしたらいいですか?
    こちらの左近と綾女はほのぼのとしていていいですね(^_^)
    ほっとします♪

      • 紅梅
      • 2013年 3月 15日 9:37pm

      みや様、こんばんは。
      ご覧になったのは携帯からでしょうか。パソコン版ではメールフォームからのお問い合わせとなっています。携帯版ではそれが反映されず、お手間をかけさせてすみません。
      tokumaru319あっとまーくyahoo.co.jp(スパム防止のために、アットマークは記号では表記していません。記号に直してくださいね)まで、メールを頂けたらと思います。
      よろしくお願いいたします。

    • みや
    • 2013年 3月 17日 12:22am

    ご丁寧な返信、ありがとうございました。
    そうなんです。
    ほとんど携帯から拝見しております。
    早速メールさせていただきます。
    ありがとうございました。

      • 紅梅
      • 2013年 3月 17日 7:55am

      みや様

      メールお待ちしています。
      これからもよろしくお願いいたします(^-^)

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