「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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子狐5

「俺が綾女と過ごす時間が多ければ多いほど、早く戻れるんだ。だから一緒に寝るぞ」
俺は腰に手を当て、綾女に宣言した。綾女は俺を手に乗せ、頬ずりをした。
「これでいいだろう」
俺を島に戻そうとする綾女。俺は慌てて綾女の手をよじのぼり、肩口まで行ったが胸元へ落ちてしまった。
「あっ」
戒めを解いた綾女の胸元は温かく柔らかい。そこに俺は体を埋め込んだ。
「そこはダメ、左近!」
「だってここしかないだろう?」
「戻れ」
「潰されやしないから大丈夫だ」
綾女はあきれて、そのまま寝た。
「う、う〜〜ん・・・」
俺は苦しくて目が覚めた。綾女は横向きで寝息を立てている。胸元はボリュームが溢れて俺を押しつぶしそうになっていた。
「ひぃっ、ひー!」
最後まで挟まっていた尻尾をやっとのことで引っ張り出し、俺は肩で息をした。
「ちょっと欲張りすぎたかな。しかしなんてすごいんだろう・・・。俺が戻ったら・・フフフ・・・フフ・・」
俺は笑いをかみ殺しながら、綾女のそばで丸くなって寝た。
翌日からは俺は綾女と行動を共にした。寝る以外は、俺の場所は胸元誰かに見られそうになったら奥深く潜ればいい。
綾女は恥ずかしがって俺を引きずり出そうとしたが、ついには諦めていた。
一度俺が調子に乗って綾女の体を駆けずり回り、綾女が甘い声を出してしまったことがあった。
「左近」
羞恥で赤くなった顔で、綾女は甘く囁く。
「アナタの居場所は・・・ここ」
妖刀の鞘に体を突っ込まれた。その上から妖刀が差し込まれてくる。
プツッ
尻尾の毛が数本、風に流れた。俺は青くなって震えてしまった。
それ以来、いたずらはしないようにしている。

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