「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 時を超えた絆
  2. 27 view

Vampire1

安土には、物の怪が棲むと以前から囁かれている。
妖魔ではなく、西洋の悪魔らしい、とも。
その名は、Vampire〜吸血鬼〜
左近はズキズキと痛む頭を触ろうとして、目を開けた。
同時に襲った激しい吐き気。
誰が用意したのか、枕元に木桶があったのを夢中で手繰り寄せ、吐いた。
「!!」
真っ赤な血が多量に吐き出され、左近は手の甲で口をぬぐった。
思い立ち、あの腹部の怪我がどうなったかそっと手をやると、布が当てられ、包帯が巻かれている。
汚れた体はきれいに拭き清められ、柔らかな布団に寝ている。
辺りを見回すと、少しだけ開けられた窓から涼しい風が吹いている。
「目が覚めましたか」
気配も何もなく、ひとりの若い女性が入ってきた。
「ここは・・?俺はどうしてここに」
「まだ治りきっていないのです、さ、横になって」
女性が促すままに左近は再び身を横たえた。女性は布を絞り、左近の口元と手の甲を丁寧に拭いた。
「・・・かたじけない」
女性は笑みを左近に返した。
「さぁ、眠るのです。次に起きる時は傷は治っていますから」
とろけるような女性の声は、左近を急速に眠りの世界に連れ去った。

時を超えた絆の最近記事

  1. ネコしゃん4

  2. ネコしゃん3

  3. ネコしゃん2

  4. ネコしゃん1

  5. 新婚4

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


カテゴリー
アーカイブ