「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
廊下を曲がると左近にぶつかった。綾女の勢いに左近はよろけたが、しっかりと抱きかかえた。「どうした」「左近、私はどうしたらいい。あれだけ憎んで憎んで、殺したい…
綾女はゆっくりと湯に浸かっていた。そっと自分の肩を抱く。左近の手の感触が蘇る。蘭丸の屈託のない笑顔が浮かぶ。いずれも戦いの頃にはなかったもの。「少しは平穏に…
翌朝、綾女は寝返りを打った。手が何かに当たった。なんだろう・・・。夢うつつの中でぼんやりと綾女は考えた。当たった手の先がほんのり温かくなった。綾女はゆっ…
左近がかろうじて息をしている。間もなく、左近も逝く。綾女にはそれがわかっていた。左近がそれを悟らせまいとするように月に注意を向けた。綾女は左近を見つめてい…
不思議だ。俺は左近のことが嫌いではない。綾女のことは今ももちろん大好きだ。あれからふたりはすっかりお近づきになって甘い雰囲気をかもし出しているが、それを見…
「妖刀の使いすぎだ」何度この言葉を言われたことだろう。「大丈夫だ」そう答えたものの、綾女は身体の辛さを感じていた。初めのうちは少し休めば体力は回…
その晩、綾女は熱を出した。里の者は何かと忙しいため、左近が看病することになった。汗ばむ身体を拭く。熱のためにうっすらと染まり、吐く息も熱い。女として…
次に左近が訪ねたとき、綾女は汗をかいており、自分で着替えようと体を起こしていた。「大丈夫か?」「大丈夫・・」言いながら、片手でやっと身体を支えている…
やがて綾女は回復した。病臥していた時に芽生えた左近への淡い想い。時々思い出しては否定する。「戯れに過ぎないのに」左近はいつもどおり皮肉屋で意地悪で綾…
それからの綾女は何となくぎこちなかった。左近は迷いが吹っ切れたかのように熱い視線を送ってくる。「ふー・・・」ひとつの戦いが終わり、綾女はゆっくり湯に浸か…
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