「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
1ヶ月後。第3部の最終回原稿に目を通した綾女は左近を見つめた。「左近、これ・・」「ああ。そういう結末にした」「でもこれじゃ読者が納得しないんじゃ…
大晦日。綾女は台所で年越しそばを作っていた。お風呂場そうじを終えた左近が台所に入って熱燗をつけはじめた。「そうじ、ありがとう。もうおそばできるわよ」…
梅雨の晴れ間とはいえ、すでに陽射しは夏そのもの。「6月15日か…。自分の命日に生きているなんて不思議な話だ」左近は綾女に買い物を頼まれ、賑わうスーパーに来て…
幾百年の時を越え、想いはやっとひとつに結ばれた。「綾女」「左近」神の御前で永遠の愛を誓い合う。左近は綾女の唇にそっと唇を重ねた。いつも同じ夢を見る。…
長い黒髪をひとつに結い上げ、着物姿で綾女は月を見上げていた。お茶を点てるアルバイトをしている途中だった。「綾女さん、ひとつ注文が入りました」「はい」時計…
綾女はタイムカードを押し、外に出た。月は煌々と輝きを増し、綾女を照らしている。足元には濃い影が伸びていた。玉砂利を踏む足音。いつしか綾女だけではないもうひと…
綾女は自分が手術を受けたことを左近に話していた。術後5年までは再発の危険性があることも話していた。「気にするな」綾女をいたわるように左近は優しく愛した。その…
綾女がホスピスに入院してまもなく、クリスマスの時期。綾女に外泊の許可が下りた。左近も綾女も久しぶりに自宅で過ごす1日。すでに食欲が落ち、歩くこともやっとに…
俺は母親を知らない。何でも、俺が生まれたときに亡くなったとばあちゃんに聞いた。父親も若いときに俺が生まれたから、専ら子育てはばあちゃんに任せていた。二十歳に…
綾女の突拍子もない申し出に、俺は驚いた。「へ?助ける?何を?」綾女は憂いを含んだ目で俺を見た。声をかけても、まともに目をあわせようとしない奴が、俺を見ている…
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