「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 時を超えた絆
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光2

その晩、綾女は熱を出した。
里の者は何かと忙しいため、左近が看病することになった。
汗ばむ身体を拭く。熱のためにうっすらと染まり、吐く息も熱い。
女としての綾女。細くなったとはいえ、程よく筋肉がつき、女性らしいラインは保たれている。
左近は不思議と何も感じることはなかった。ただ綾女を回復させたい一心だった。
「左近・・?」
綾女が左近を見て名を呼ぶ。それに優しげな瞳で答える左近。
「目が覚めたか」
綾女がゆっくり頷く。左近は綾女の額に乗せた手ぬぐいを冷たいものに替えた。ゆっくり瞬きをして左近を見つめる綾女。その表情があまりにも儚げで、左近は思わず存在感を確かめようと、綾女の頬に手を触れた。びくっと綾女の身体が反応する。
「すまん」
左近は口では謝ったが、手は頬に触れていた。綾女の手が左近の手に重なる。
細くて白い綾女の指に、左近はそっと指を絡ませた。綾女の頬が染まる。それは熱のせいではなかった。
左近は指を絡ませたまま自分の口元に持って行き、やさしく口付けを落とした。
「あ・・」
綾女の細い声がした。左近はチラッと綾女を見て、数度口付けを繰り返した。
「ゆっくり休め」
やがて左近はそう言い置いて、部屋を出て行った。綾女は左近のぬくもりが残る自分の手を見、左近が口付けていたところにそっと唇を当てた。

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