「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
また夢を見た。寒い暗いところで、不意に唇を奪われる。突然の出来事で思わず叩いてしまったけれど、その唇の感触は今でもリアルに思い出すことができる。少し乾いて…
暑かった空気も次第に冷え、澄んでくる頃。障子を開け放つと、月の光が部屋の奥まで入ってきた。「明かりはいらないな」左近は奥の気配に向かって声を投げかけた。…
私は読者代表の梅子(仮名)。去年のお正月に続いて、ふたりの様子を見に来ています。まずはご自宅拝見。ピンポーン♪・・・不在のようです。ふたりとも出かけてい…
目の前で綾之介が倒れた。たまたま近くにあった発破の爆風に飛ばされたのだ。本当にこいつは影忍か?左近はため息をついて綾之介を抱え上げた。「!」違和感に気…
ところは江戸。ここにひとりの将軍がいる。「あーあ、暇だなぁ」平和な世の中、その将軍は武芸に秀で、そのうえ頭脳明晰、容姿端麗ときている。若いながらも老中の…
江戸に戻ると左近は陣平に言った。「正室を決めた。高遠藩主の娘、綾女だ」他の老中のブーイングが高まる。「公家の姫を正室にするしきたりですぞ」「幕府と公家を…
奥泊まりは禁忌事項がない限り毎晩行われた。仕切りの外で一切を耳にするお役目のお清の方は、毎日上司に報告する。そして決まって言うのだった。「私はもうそのお役…
それから10年。左近と綾女の間にはほぼ毎年のように子が生まれた。10年たっても左近、綾女ともども若々しくはつらつとしている。左近は側室を持たず綾女一筋で通…
体力の消耗と出血過多、さらに心臓の機能がだいぶ弱っていた。綾女は眠り続けている。「11人の子を成したのです。体には大変な負担がかかっていたのでしょう」姉川…
それから綾女は歩きまわることはしなくなり、調子のよい日は縁側まで出て柱につかまりながら立っていたり、脇息にもたれていたりしていた。子供たちもかわるがわる訪れて…
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