「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
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同志2

里に戻ると綾女が待っていた。
「どこに行っていた、左近」
「近場だ」
「手合わせを頼みたいのだが・・・」
綾女が左近の顔を覗き込む。疲れていないか様子を伺っていた。
その表情が戦場とはまったく違った無垢さで、少女の片鱗も覗かせている。
「少しならいいぞ」
木刀を手にすると綾女の顔が引き締まる。どんな表情でも綾女は美しい。そう左近は思った。
鋭く木刀が当たり、交わされる。綾女は身軽だが、左近の技のほうが上である。それに左近は女の体に傷をつけるのをためらう。
今も綾女の着地が危うく、体を揺らしたのに対して、黙認していた。
「甘いぞ、左近」
綾女が叫ぶ。女だからと手加減されているのがわかるだけに、苛々としたものが生まれる。
「俺が手加減してもその程度か。これ以上手合わせする必要はない」
「なに!」
左近の木刀が空を切った。綾女の服が一部切れ、胸元が窮屈そうに見えていた。綾女はとっさに隠そうとしたが左近に押し倒される。
「離せ、左近。何をするつもりだ」
「お前は女だ。どう姿を偽っても変わらない」
「私は女を捨てた」
吐き捨てるように綾女が言う。
「そうか、捨てたのか。ならば」
左近の両手が綾女の胸元に伸び、服を引きちぎった。さらしさえも左近は引きちぎり、綾女の豊かな胸が現れる。綾女はとっさに胸元を隠した。
「左近、何を乱暴なこと・・」
「そうやって胸元を隠すのは女であるからだろう」
綾女は涙をたたえた目で左近を睨んだ。そしてゆっくりと手を下ろした。羞恥で顔は火のように赤かった。だがじっと左近を見据える。
「左近は・・これで満足だろう?」
そして身を翻し、自室へ去っていった。

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