「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
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同志6

日が経つにつれ、左近の中に生まれた感情ははっきりと形を現してきた。
そして左近はそれを認めていた。
-恋-だった。
髪を結っていた時とは違い目元は柔らかになっていたが、戦い方は数段冴え渡り、冷たく光る妖刀を自由に扱った。非情と思うようなことも顔色を変えずにためらわない。それでもその姿は美しかった。
少し髪が伸び肩につくほどになった頃、左近は綾女の部屋を訪れた。いつもなら左近の気配で姿をくらましてしまうのだが、左近は気配を消した。
綾女が鏡を見ながら髪をかきあげる。ふとその鏡に左近が映り、綾女は振り返った。
「いきなり・・なんだ?」
ふた月ぶりに綾女が発した言葉だった。どのような言葉でも、自分に向けられた綾女の声は甘い響きがあった。
「久しぶりに、話をしたいと思ってな」
「気配を消して人の後ろに立つなど、相変わらず趣味が悪いな」
綾女の一言一言に心がざわめく。どこか落ち着かなくなる。
「左近?」
いつもと違い落ち着かない左近に、綾女は不思議そうに声をかけた。
「いや、なんでもない。また次の機会に」
左近は自分らしくない動揺に驚いていた。恋とは、不思議なものだ・・。

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