それからふたりはソファで話したり、特別に左近のサックスを生で聴いたりして時間を過ごした。
「左近は明日仕事?」
「ああ。1週間ほどつまっている」
「有名人だもんね。でもこうして会っていたら、いずれ左近に迷惑かかるんじゃないかな」
心配そうに左近を見上げる。
「プライベートは公表していない。それに蘭丸がうまくやってくれているから大丈夫だ」
「そう・・」
綾女の表情は冴えなかった。
「心配?」
「うん」
「じゃあおまじない。目を閉じて」
言われるとおりに目を閉じる綾女。左近はそっと綾女に近づき、唇を重ねた。綾女が固まっているのをいいことに、しばし綾女の唇を味わう。
名残惜しそうにふたりの唇が離れると、綾女の切なげな瞳が目に入った。
「左近、どうしよう」
「何が?」
綾女が左近に抱きついた。左近も綾女の細く柔らかい体を抱きしめる。
「好きみたい、左近のこと」
「俺もだよ」
「ちがうの、ファンとしての”好き”だったの、今までは。でも今は左近を左近として好きなの」
「俺も、綾女のことが好きだ・・」
恥ずかしそうに左近を見上げる綾女に、左近は優しく微笑んで、今度は深くて熱い口付けをした。
- 現代版
- 31 view
15000HITおめでとうございます!
こんなにも多くの方が、紅梅様のサイトを毎日訪れておられるのですね。私も含めて皆様、楽しみにされておられることと思います。
改めて、読みたかったお話を書いて下さることに感謝いたします。
これからも、妖刀伝を通してお話できるご縁を大切にしていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いします。
いつのまにかHITしていたんですね。
携帯からなのでカウンターが見られませんが、嬉しいかぎりです。
ありがとうございます。