「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 現代版
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春の宵5

綾女は肩に冷気を感じ、布団をかけようとした。暖かい手が綾女の肩を抱く。肌に直接触れる手。綾女が頬を摺り寄せたところからは鼓動が聞こえた。
ふと目を開ける。
目の前に左近の厚い胸があった。裸。そして自分も裸。
「んんっ」
恥ずかしくて左近の腕から抜け出そうとするが逆効果にしかならなかった。当の左近は気持ちよさそうに寝ている。長い睫、整った鼻筋、引き締まった口。
見ているだけで綾女はどきどきしてきた。
この顔で、優しげな顔で私を・・・。
「あまり見つめるな」
寝ていたと思った左近が口を開いた。目が開き、綾女を見る。その瞳は優しく、愛おしさに溢れていた。
「おはよ」
「おはよう」
綾女はくすくすと笑った。
綾女は起き上がろうとして左近が見ていることに気がついた。
「あの、ちょっとあっちを向いていてくれる?」
「なんでだ」
左近は綾女の姿を見たかった。
「もうっ」
綾女は左近に背中を向け、体を起こした。背中にひとつ紅い華が咲いていた。腕と脇腹の隙間から豊かな胸がチラッと見える。しかしすぐにバスローブで体は隠された。
「あ、痛・・」
歩こうとして小さく呻き、よろめく。左近が抱きかかえた。
「左近、大丈夫よ。ゆっくり歩けば」
「やっぱり激しかったか」
左近は冷静な顔で言ってのけた。綾女は真っ赤になって顔を両手で隠した。
もういやっ、穴があったら入りたい!
左近は綾女を軽々と抱き上げ、ベッドに寝かせた。
「ちょっと休んでろ」
「あ、ありがと・・」
左近はバスローブを羽織り、部屋を出て行った。

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