「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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新生活7

それ以来、綾女は左近と口を利かなくなった。夜もリビングのソファで寝ている。たまりかねた左近は、恥を晒すのを覚悟で蘭丸に聞いてみた。
「拒否されたのに突っ走ったとは・・」
蘭丸はニヤニヤしていた。あの冷静な左近が、綾女のこととなるとすっかり動転してしまうんだなと思った。
「綾女が怒るのも、無理もないさ。でも今回に限っては夢魔を退散させるエネルギーに変わったから、綾女の心配は無用だ」
「本当か?」
「ああ。今回の夢魔は、綾女の願望でもあったからな。その願望と夢魔がたまたま合致して、このような事態になっただけだ。心と体のバランスが崩れていたんだな」
「そうか」
左近はほっとした顔をした。
「左近も、いちいち相談するより初めから準備しろよ」
蘭丸に諭される。
一方綾女も、心配していたことが杞憂に終わった。
「はぁ・・・」
あの時のことは確かに今でも怒っている。しかし背景にある甘美さは、今までとは比べようがなかった。思い出すだけでも体が火照る。
「左近があんなに私を求めるなんて・・」
頬が赤くなり、瞳が潤んでくる。息まで熱くなりそうで、慌てて他のことを考えるようにした。これからも同じことがないとは言い切れない。
綾女はひとつの決断をした。

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