「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 現代版
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春の宵・・完

しばらくして下腹部の痛みも治まり、綾女は起き上がった。ゆっくりと着替えを始める。洗面所で顔を洗っていると、キッチンからいい匂いがしてきた。
「あ、起きたか」
「うん」
左近はコーヒーを入れた。
「帰る前に桜を観に行かないか?」
「行く」
左近は綾女を見つめていた。綾女には桜や、夏の花が似合う。
ブランチが済み、左近が言っていた桜を二人で観に行く。
「わぁ、ホントにきれいね」
綾女が写真を撮る。桜だけではなく、左近も撮った。
「俺を撮ったってしょうがないだろう」
「いいの、枕元において、おはよう、とかおやすみって挨拶したいの」
左近も綾女の姿を撮った。新たな1枚。
新幹線のホーム。
綾女は左近を切なげに見つめた。
「次は、やっぱりクリスマスの頃になると思うの」
「そうか」
「その頃には受験も終わると思うし。でも推薦に落ちたらまだ頑張らなきゃ」
「受けたいところは京都なのか?」
「うん」
「頑張れよ」
「うん、ありがとう」
左近は綾女を抱きしめ、唇を重ねた。俺を忘れるな、とでも言いたげだった。
綾女は新幹線に乗る。左近が見つめ、綾女も見つめた。
そして綾女は東京を後にした。

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