「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

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冬物語・・完

その夜。
綾女は初めて自分から左近を誘った。
寂しさがついそうさせていた。
「綾女、ありがとう」
左近は優しく口づけをした。それはとても熱く情熱的な口づけだった。
「左近のこと、好き」
喘ぐ声で綾女が告白する。綾女の体を左近の舌や唇、指が這い回る。綾女の中も十分に堪能する。
「きれいだよ、感じている綾女はとてもきれいだ」
白磁の肌が汗ばみ、ほんのりとピンク色になっているさまは、美しかった。
綾女は何度も達し、左近の熱い想いを受けてゆっくりと崩れ落ちた。
左近の腕の中で眠る綾女。
左近は綾女を起こさないようにそっと起きた。
そろそろ家を出る時間。
「もう行くの?」
「あ、ああ」
綾女は寝乱れた髪を直しながら着替え始めた。
「まだ早いからいいよ」
「送るわ」
綾女の体に昨夜の余韻が残っている。ちょっとした拍子に火がつきそうだった。それをじっとやり過ごして左近と一緒に家を出る。
京都駅。ホームで一組の男女が見つめ合っている。その様子は映画のワンシーンのように美しかった。
二人抱き合う。
「また、会いに行くわ」
「待っているよ」
こんなに愛おしい女性と別れるのは、束の間でも辛かった。会うたびにきれいになっていく。左近はたまらず、唇を重ねる。
新幹線が静かにホームに滑り込んできた。二人はゆっくり離れる。ただ見つめあう。そしてまた、それぞれの生活が始まった。

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