6月1日。
女子の夏服が目にまぶしい。
半袖のブラウスにリボン。薄手になったプリーツのミニスカート。
そんな姿が似合うのは、やっぱりあいつしかいないだろう。
ほら、後ろから走ってきた。
「おはよーっ」
元気なかわいい声。
「ああ、おはよ」
人の目をかすめ、軽くキスをする。ほら、真っ赤になった。
「もう左近たら、朝からいや」
「いいだろ、付き合っているんだし」
「だってまだ私は高校生だもん。制服でそんなことできない」
「制服でなければできるんだな」
「もう、バカ!」
「左近」
綾女の声に俺は我に返った。綾女がドアの外から顔だけ出している。
「何だよ、そんなところで」
ひらっ・・・
あの制服が俺の前で舞った。
「今、整理していたら高校の制服が出てきたから着てみたの。どうかしら」
あの頃より凹凸がはっきりした今、かなり色っぽくなっている。
「ちょっとコスプレっぽいな。でも似合うなぁ…」
「ありがと」
綾女はにっこり笑ってリビングから出ていった。
俺はそのあとを追った。
しばしのち…。
動けない綾女に代わって俺が制服をしまうはめになった。
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