「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 時を超えた絆
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光8

数日後。
左近の妖刀はまさに覚醒直前だった。妖刀を知らない者から見るともう十分じゃないかと思えるような輝きだが、左近にはあと一歩だった。
全力で戦ったあと、男はなぜか気が高ぶる。そのせいもあってか、左近は綾女にこう言った。
「今宵、お前を愛でたい」
綾女には宣戦布告のような衝撃だった。逃げ出したい衝動に駆られた。何よりも、怖かったのだ。
夕食もろくに喉を通らず、声をかけられれば過剰なほどに反応してしまう。そんな自分が滑稽で、綾女は恥ずかしく思った。
「もういい、寝てしまおう」
早々と布団にもぐりこむ。いつもなら目を閉じればすぐ睡魔がやってくるのだが、今日に限って睡魔は気配すらもない。それでも綾女は眠ろうと固く目を閉じていた。
夜更けになり、知った気配が部屋の中に滑り込んできた。
左近だ。
綾女は身を固くし、とにかく眠った振りをしていた。それがわからない左近ではない。
「なんだ、もう寝たのか」
どことなくからかう口ぶり。綾女の布団に滑り込む。
「起きているのであろう?」
綾女は身を固くした。身体が震えるのがわかる。怖い、怖い・・。
左近の手がゆっくりと髪を撫でた。ひと撫でごとに綾女は緊張がほぐれていくのがわかった。やがて左近の腕が綾女を仰向けにする。
「綾女・・」
切なく自分を呼ぶ声。熱い唇が重なり合い、お互いを求め合った。綾女の腕が左近の首に回される。
「左近」
お互いの瞳にそれぞれが映るのを見つめていた。

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