「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。
体が変だ。だるい。綾女はいつもと違うからだの調子にため息をついた。これから仕事なのに。でも休むわけにはいかない。マスクをし、節々の熱っぽさに手を当てな…
夜景の見えるラウンジにひとりの女性が座っていた。緩く束ねられた黒髪が、かすかに震えている。近づけば、涙の滴がテーブルに落ちていることがわかった。彼女は泣い…
ホテルのロビーでひとりの男が左近を待っていた。左近より幾分若いが、やはり長身である。その容貌も左近に負けず劣らずであった。「待たせたな、蘭丸」「呼び出して…
綾女はシャワーを浴び、バスローブのままソファから夜景を眺めていた。本来なら、傍らに共に夜を過ごす男性がいたはずだった。初めての夜だったのに・・。待ち合わせ…
左近は綾女の部屋を聞いたものの、そこを訪れることはなかった。いつもならすぐに一夜をともにしてしまうのだが、探していた女性にめぐり会えた今、嬉しさが先にたってい…
部屋の電話が鳴る。モーニングコール・・?綾女はゆっくりと手を伸ばし、受話器をとった。「はい」「左近です」綾女はドキッとした。夕べのあの人。「はい」…
「私、あなたに会ったのは初めてだと思うんですが」綾女はこわごわと指輪を左近に返した。「そうでしょうか。私の名前を呼んだり、顔や仕草で何か・・」「左近」綾…
「洞窟・・」初めて会ったのに、どこかに埋もれていた記憶が蘇る。綾女の様子を左近は何も言わずに見守っていた。何だろう、この気持ち。とても左近が懐かしく思え…
左近はコーヒーを綾女に勧めた。そして自分が覚えていることをゆっくり話しはじめた。ずっと探している女性がいること、その女性が綾女だということ。「安土に行けば…
風景は変わらない。ふたりも手を握り合ったままだ。だが、ふたりの中に当時の記憶が急速に蘇る。「左近、私・・」悲鳴のような綾女の声。左近は綾女を抱きしめた。綾女…
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