「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
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伊賀の里11

妖魔の爪が左近を襲った。
私は夢中で間に入り、そして怪我を負った。
左近が看病してくれていたらしい。意地悪だけど優しい人。少なからず好意はあった。それはまだ恋というものには程遠いものではあったけれど・・・。
手当てには、服を脱がなくてはならない。脱がされるのは恥ずかしかったから、まだあまり動かない指で帯をほどき、治療箇所だけ左近に見せるようにした。左近の指が私の肌に触れる。いたたまれなくて早く回復したいと願った。でも相反する感情があったのも確か。そして、その感情があの時左近を庇ったのだ。
引き攣れる痛みはあるけれど、だいぶ動けるようになったので左近に礼を言うと、抱きしめられた。今までの私なら張り飛ばしていたに違いないが、なぜか左近の腕の中は心地よくて左近の鼓動を聞いていた。
左近はいつも私を探し出してしまう。体の火照りを鎮めたくて滝で足を浸していた。気配なくいつの間にか左近がそばにいる。まくっていた裾を下ろし、左近を見た。鎮めたはずの火照りがよみがえりそうになって、私は先に屋敷に戻った。
翌晩から左近がなぜか私とともに寝ると言い出した。そんなことをされたらたまらない。気になって眠れない。でも体は疲れていたようで、いつの間にか眠りに落ちていた。そして左近の夢を見る。
「左近・・好き・・」
夢の中では素直になっているのだろうか。翌朝私は左近の腕枕で寝ており、唇を奪われた。反射で手を振り上げてしまったが、それはただの照れ隠し。
また今晩も来るのかな。
私の中で左近に対する気持ちが固まってきていた。
それから。。
左近が私とともに過ごす晩は、決まって求められる。
最初こそ痛くて辛いものがあったが、左近は優しく、時には激しく、私の中の女を解放してくれる。左近の端正な顔が私を求めて切なげになる。そうなると私は左近の言うがままに抱かれてしまう。
左近は私にとってかけがえのない愛する人。
明日をも知れぬこのご時勢ならなおのこと、後悔しない愛を育みたい。

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