「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
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夏の終わりに2

「気がついたか」
甘い時間は終わった。
入ってきたのは、綾女を叩きのめし、左近を傷つけた張本人であった。蘭丸も龍馬に串刺しにされたはずだが、見る限り元気そうだ。
「蘭丸、お前・・」
怒りとともに自然と声にも力が入ってしまう。結果、痛みにまたうめき声を上げる綾女。蘭丸はそそくさと部屋を出て行った。
「なぜ、あいつが」
「俺にもわからん」
左近も首をかしげていた。
「俺も、あいつに手当てを受けていた」
綾女はドキッとした。これも蘭丸の手当てなのか。身体を・・見られた。
綾女の表情に左近は察し、こともなげに言い放った。
「お前の手当ては俺がした」
「でも、左近も怪我をしているではないか」
「たいした怪我ではない・・・」
左近はかすかに頬を赤らめ、ぷいと横を向いた。確かに綾女に比べたら怪我は軽いが、傷の痛みはある。ただ他の誰にも綾女を見せたくはなかった。
「すまなかった」
「いや、俺を庇ってくれた礼のつもりだ。幸い打ち身ですんでいる。さすが香澄一の影忍だ」
綾女は少し笑った。
「お主が無事でよかった」
左近がはっとするほどの眩しい笑顔だった。

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