「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
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らぶ6

左近は太刀を構え、喜平次は槍を構えた。
じりじりと間合いを取る。
「先に・・綾女に触れた方が、勝ち」
「よし」
ふたつの影が一瞬にして消える。喜平次は床下から、左近は天井から綾女に近づいた。艶やかな黒髪が見える。
「俺の勝ち!」
床下から喜平次が姿を現し、布団をはいだ。
「う!」
そこには丸太がカツラをかぶって転がっていた。
その頃天井では、左近が綾女を抱きしめていた。
「綾女・・[:love:]」
「左近、だめだ・・・」
「何がだ、俺は綾女が好きだ」
「違う、1ヶ所にふたりの体重がかかったら・・」
ミシッと天井の板がきしむ。
「板が、抜ける…っ」
綾女の声とともにふたりは部屋の中に落ちた。
「けほっ、だから言ったじゃないか、左近」
埃だらけになった綾女が蜘蛛の巣を払いながら怒る。綾女を庇って下敷きになっても左近は嬉しそうに綾女をまた抱きしめた。
「どうだ、喜平次。綾女は俺のものだ」
同じく埃にまみれた喜平次は、やれやれという仕草をした。
「仕方がない、約束は約束だからな」
「約束って何だ?」
綾女がふたりに問いかける。左近の説明を聞いて綾女は左近を睨んだ。
「もし、喜平次が勝っていたら、左近は私を諦めたのか?」
冷たい声だった。
「あ・・その・・約束だが・・でも・・」
「左近の私に対する気持ちはその程度のものだったのか?」
「お、おい」
喜平次がとりなそうとするが綾女は立ち上がった。
「人の気も知らないで勝手なことばかり。もういい」
綾女はその場を駆け去っていった。

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