「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. あの時代
  2. 62 view

らぶ7

後を追った左近は、程なく綾女を見つけた。竹に寄りかかり、涙をぬぐっていた。
「バカみたい・・」
自嘲めいた言葉が聞こえる。左近は気配を消して綾女の背後に回った。
「甘い言葉に惑わされた私が愚かだった・・」
左近は胸が痛んだ。綾女の心を傷つけてしまった。
「綾女、すまなかった」
後ろから抱きしめると、綾女はもがいた。
「離せ、左近。いまさら言い訳など聞きたくない」
「お前が好きだ。離せるものか」
「いや・・っ」
左近は綾女の唇を奪った。深く長くそれは続き、やっと離れる。
「好きなら、どうして賭けたりした」
「喜平次を納得させるにはああいうやり方しかなかった」
「喜平次が勝っていたら、どうしていた」
「もちろん、奪い返していた」
唇が触れ合う。
「私の気持ちは・・考えたのか」
「ああ。すまなかった」
「もう、二度とこのようなことは、しない・・で」
残りの言葉は左近の唇に吸い取られた。
その様子を遠くから見ていた喜平次。
「雨降って地固まる、か。うまくやれよ、左近」
綾女への淡い想いを心に納め、喜平次は立ち去っていった。

あの時代の最近記事

  1. つなぎとめて3

  2. つなぎとめて2

  3. つなぎとめて1

  4. 覚醒3

  5. 覚醒2

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


カテゴリー
アーカイブ