「炎情」は、妖刀伝二次小説サイトです。 綾女と左近の、本編でのあの別れに納得できなくて、色々な妄想を膨らませ、ちりばめています。

  1. 現代版
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青空1

雨宿り」の続編です。
「左近、左近!左近てば!」
声とともに頭を軽くつつかれた。
「んだよ!うるさいな」
「うるさいなじゃないでしょ」
もう何度目だろう、こんな口論は。
俺が一緒にいる相手は、綾女だ。あの雨の日にうっかり口を滑らせてしまった償いをしているところ。
ここは砂浜。そう、綾女に引っ張られて夏の海に来ている。
水着の上にパーカーを羽織った綾女。ついさっきまで日焼け止めを塗りこんでいた。
「あのね、お願いがあるんだけど」
上目づかいで俺を見上げる。正直心臓に悪いくらい可愛い。
「なに?」
わざと無愛想に答える。
「背中に日焼け止め塗って。届かないの」
「何で塗ってこないんだよ」
「だってうちにはお兄ちゃんしかいなかったし、頼めないじゃん?」
「俺ならいいのかよ・・」
文句を言いつつ、パーカーを脱いだ綾女の背中に日焼け止めを塗り始める。水着の紐のところで躊躇したが、塗らないとまたどやされるので紐の下に手を入れた。
「あ・・」
わずかに綾女が身じろぎをした。耳まで真っ赤になっている。恥ずかしいのはこっちのほうだ、まったく・・・。
「はいよ、塗ったぞ」
「あ、ありがと・・」
素早くパーカーを着なおしている。それから少し沈黙が流れた。
俺はふと脚を伸ばしている綾女を見た。白い、すらっとした足。パーカーからわずかに見える水着。綾女と目が合う。
「何見ているのよ。エッチ」
俺はずり落ちそうになった。見惚れていたことに間違いはない・・と思うが、エッチと言われる筋合いはない。
体を起こした綾女のパーカーがはだけ、水着が見えた。
「泳いでくるけど、左近も行く?」
パーカーを脱いだ綾女に俺は飛び起き、すぐパーカーを羽織らせてしまった。
「何するの」
さくらんぼの柄のビキニは綾女の肢体を際立たせていた。俺は他の者にそんな綾女を見せたくなかった。

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